実は、先週末の江戸出張の話には続きがあります。

おそらく相当長い話になるので、パスされる方は下記の切り取り線でパスしてください。
内容的には実に泣ける話になっています。

どうしても読んでみたい人は切り取り線以下にお進み下さい。

====================== 切り取り線 ===============================

2日目のミッション

事の始まりは、前日の長~い会議と、それよりも長~い宴会にありました。
前後不覚、ここはどこ?
という状態にまで酔いつぶれてしまったのが、いけません。

明け方、目が覚めたらホテルのベットの上でパンツ一丁でした。
気を失った状態で、ちゃんと寝れていないのです。

一度目が覚めてしまうと、今度は寝付けないものです。
気休めにつけたテレビで、くだらない映画が入っていたのを最後まで見てしまいました。
決してピンクものじゃありません。念のため。

その後自然と気を失って、次に目が覚めたらチェックアウトギリギリでした。


追い出されるようにホテルを後にして、モウロウとした頭で徘徊。
完全な二日酔いです。
しかし2日目は大切なミッションがあったのです。

そう出張といえば半強制的に業務執行される「おみやげ」です。
これを買って帰らないと事務所には入れてもらえません。

しかも今回は銘柄の指定も事前に告知されていました。
一つは黒バナナです。
黒バナナというと聞こえが悪いので商品名は「黒ベエ」となっています。

確かに「東京ばな奈」は不味くはありません。
みやげものとしてはよく出来たほうだと思います。
しかし黒バナナは私は食べたことがありません。
そんなものがあることすら知りませんでした。

何せ東京みやげにも色々とあります。
私は煎餅が好きなので、出来ればそれが食べたいのですが、
今回は指定済みなのです。


それともう一つは、重要な自宅用おみやげです。
これを持って帰らないと玄関のドアが開かないのです。
ポイント的には非常に高いアイテムとなっています。

しかも今回はこちらも銘柄指定が入っていました。
「マカロン」というものらしいです。
私には全く未知の食べ物です。

以上2つのキーワードを手がかりに2日目のミッションがスタートしました。


早々に東京駅にチェックイン、まずは「黒ベエ」なるものを探します。
が、どこを見ても黄色いものばかりです。

店員に聞くと、それは特別なもので、ある店にしか置いていないということです。
道筋を聞いて、雑踏の中その通りに行ってはみたものの、それらしい店は見当たりません。
仕方なくもう一度近くの黄色いバナナの店で聞きなおして、やっとお目当ての「黒ベエ」をゲットしました。
ようやく第一ミッション終了です。


では2つ目の「マカロン」なるものを探してブラブラと・・・
全く色も形も想像できない食べ物なので、商品名を見ながら探していたのでは切がありません。

駅で迷ったら、案内所に聞くのが一番です。
JRのおねーさんに尋ねてみると、しっかり教えてくれました。
教えてくれた店ははやり一度通過した店でした。(汗)

おーこれか?「マ・カ・ロ・ン」間違いない。
これ下さい。
しかし高い!何これ。そんなに美味しいのか?

まーとにかくミッションはクリアしました。
おかげで片手はかかってしまいましたが、これで無事に帰路につけます。


そうこうしている内に新幹線の発射時間になり、早めに乗り込んであとは寝るだけです。
検札がいつだったのか忘れましたが、気が付けで名古屋を通り過ぎていました。
何せ昨晩はまともに寝れていないのです。いくらでも寝れます。
念のために携帯にアラームをセットして、再び爆睡です。

アラームで目覚めると新大阪の手前でした。
新幹線はなんと早いのか、東京から一瞬じゃないかと思えました。

モウロウとした意識で下車、次の電車に乗り継ぎをしました。
あとは駅でママとランデブーするだけです。

その列車の検札が来て切符を探しながら、気付きました。
みやげが、無い!

すっかり忘れていました。棚の上
あれだけゲットするのに苦労したみやげがないのです。
ヤバイです。

検札係の車掌にそのことを告げると、
「わかりました。今からその新幹線に無線で問い合わせしてみます」
という天使のようなお言葉を頂きました。

幸運だったのは、乗った新幹線の車両番号と座席番号を何故か覚えていたことです。
おかげで説明もスムーズに出来ました。

しかし、無線での問いかけでは分からないとの返答だったのです。
ガーーン!

まーそうですね。お客は各駅毎に入れ替わりますから、荷物も入れ替わります。
動いている電車じゃ分からないのも無理はありません。

しかしその車掌は丁寧にメモ書きをくれて、
「これを到着駅の駅員に見せれば再度確認をとってもらえるように手配しておきましたので・・・」
なんとも有り難い心遣い、感謝です。

落ち着かない状態で、最終の駅に到着。
駅員にメモを見せると
「はい、連絡が来ています。見つからなかったようです」
ガックシ!

もちろん迎えに来たママにはあきれられました。


しかし、気が済まない。
ノルマ付きのみやげだったのです。
何とかならないものか、帰宅後ネットを検索してみると・・・

JRの忘れ物問い合わせの電話番号が載っているじゃありませんか。
ダメ元で再度、電話してみると・・・
「お客さんが乗られたのは新幹線なので、JR東海のほうに問い合わせをしてください」
とのことです。

なるほど管轄があるのね。
で教えてもらった電話番号に再度問い合わせると・・・
「お客様が降りられたのは新大阪ですので、JR関西に問い合わせてください」
と2度目の出直しとなった。

再度教えられた番号に電話してみると・・
「お客様が乗られた列車は博多行きなので、博多に問い合わせをしてみます」
ということで、ようやく博多駅に問い合わせをしてもらえることになりました。
もちろん連絡先を伝えて、もし見つかれば電話をくれるとのこと

まーやるだけはやった。
これで見つからなくても、気分的には少し晴れた気分でした。

しばらくしてその電話が鳴ったのです。
「おそらくお客様の荷物と思われるものが見つかりました」
おーーーーラッキー!
確認のために、どこに何を忘れたが尋ねられて、しっかり「黒ベエ」と「マカロン」と伝えました。

照合の結果、着払いの宅配で送ってもらえるようになったのです。

で、ようやく到着した「マカロン」です。

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間違いありません。店頭で見た妙に蛍光色なコイツです。
再会に感無量です。
東京みやげ、いや博多みやげかも知れません。

では、頂きます。
「甘っまーーーーい」
たまらん、頭がキーーンと来るぐらい甘いです。

送料込みで更に高く付いたお土産ですが、こんなものですね。
でも見つかってよかった。よかった。

教訓、
「忘れ物はしないのが一番です」
「でも忘れてしまった時も諦めずに捜索しましょう」
「見つかる時もあります」

JR関係各位に感謝しつつ、甘すぎるマカロンを頂いています。

「黒ベエ」は明日、事務所で頂きます。
ハズレでないことを祈るばかりです。