「バキュームエンジン」またの名を「真空エンジン」と呼ばれたりしています。
通常の内燃エンジンは、シリンダーに燃料を送り込んでシリンダー内で爆発させ、爆発の膨張でピストを動かしますが、バキュームエンジンはその逆の力で動きます。

構造はいたって簡単です。
シリンダーの頭で火を炊いて、バルブを開いてピストンの吸引力で炎と共に熱しられた空気を吸い込みます。
バルブをを閉じると吸い込まれた空気はシリンダーで急激に冷やされて収縮します。この力でピストンを引き寄せます。

爆発を伴わないので排気音は比較的静かですが、それなりの気圧変化での呼吸音はあります。
気圧の変化を利用する点ではスターリングエンジンに近いものですが、直接熱気を吸気することもありパワフルな感じです。
もちろん熱効率的にはスターリングエンジンのほうが遥かに高性能ですが・・・

蒸気エンジンに比べると、間接的に利用する水を蒸気に替えるまでの時間がかからないので扱いは簡単です。
ボイラーが要らないので、ちょっと遊びたい時にすぐに動くのでいいかも知れません。

イメージ 1

Lanz Mini Traktor in Vorwa"rtsfahrt
http://www.youtube.com/watch?v=BUS8d5LVorc

イメージ 2

Trattore Lanz Bulldog in moto
http://www.youtube.com/watch?v=XjcGSQ_1YA4


実にカワイイです。
小さいエンジンですが高回転にならず、エンジン音も模型にいい感じでマッチしています。
超スローでパワフルな感じがいいですね。

学研も真空エンジンの模型を出していましたね。
大人の科学シリーズ「真空エンジン」
http://otonanokagaku.net/products/mechanic/vengine/detail.html

バキュームエンジンの最大のポイントは、冷却システムです。
熱気を冷却して吸い付けて動いているので、冷却部分をちゃんと作らないと熱飽和してすぐに止まってしまいます。

基本的に燃料は何でもOKです。
排煙の問題をクリアすれば落花生でもイケるかもしれません。

今後の研究課題にしたいと思います。