グライダーバカが段々と水上機バカになりつつありますが、
学校では習わない水上機の歴史をお勉強中です。


飛行機の歴史の中で一時は水上機が最速でした。
当時は滑走路の整備が難しく、短い滑走から離陸する飛行機は機速が上がらなかったようです。
そんな中開催されたのが、あの紅の豚にも登場したシュナイダー・トロフィーで、まさにその時代の最速機を競うレースだったようです。

現在のレシプロ機の最速はご存知「Rare Bear」(850km/h)ですが、水上機の最速はイタリアの「Macchi M.C.72」なんです。

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ツインエンジンに二重反転ペラと殆どエンジンの塊のような機体です。
レース成績は別にして、当時(1934年)700km/h越えをしたレシプロ機としてはぶっちぎりの最速機だったようです。現在もこの記録は水上機としては破られていません。


さすが最速機だけあってスタイルがなんとも美しい。
美なければ早くないというのが納得できる機体です。

この時代の飛行機はどれもユニークでデザイン的に優れたものが多いのですが、もし水上機を作るんだったら「Macchi M.C.72」がいいんじゃないかなーと思うわけです。

ザリガニ号もいずれこんな形に脱皮してもらいたいものです。