なんで今更こんな記事がニュースになるのか不思議ではありますが・・・
今朝の新聞にソニーが開発した「超解像」技術(広告)が載ってましたねー
この技術って一時流行ったエンハンサー技術同様、原理的技術的には・・・に思ってました。

実際、「超解像」技術はソニーだけでなく日立、パナソニック等々、映像技術を売り物にする会社では昔から取り組んでいる当たり前の技術だと思います。
技術解説は下記の文献が分かりやすいです。

SuperResolution.pdf
http://www.aas-ri.co.jp/area/SuperResolution.pdf

簡単には、過去の映像と重ね合わして量子化する中で特定の画像箇所を強調しようとするアルゴリズムです。まーアルゴリズムがミソなんでしょうが・・・・

しかしまーニュースに掲載されたサンプル画像はアピールし過ぎでしょう。
このアルゴリズムは特定の映像パターンの場合は効果がありますが、全ての状況において万全ではありません。
確かにそのポイントを押さえて意図的に画像を作り込めばサンプル程度の画像結果は出るのでしょうが、あまりにも意図的過ぎかも。一般の消費者に誤解を与えるインパクトをもった宣伝だと思います。
元々存在しないピクセルを生み出すことは不可能ですから・・・

基本、人間の眼は常に残像を見ているわけでリアルタイムでは無いということです。
更には、眼球ではなく頭で理解して初めて映像認知が出来るということです。
常にテレビを凝視することはまず無いと思います。意味が伝わればOKでしょう。

ワンセグはおろかアナログTVも鮮明に映らない我が家には無用の技術かも知れません。
それよりまずアンテナ建てて下さい。(情報の地方格差は超解像技術では補完できない)