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ネットで「矢尻」と検索してもそれらしい情報が少なかったのですが、「矢羽」で検索すると色々と情報がありました。さらに英語で「Feathers arrow」と調べてみても面白いかと思います。

で、基本的な弓矢の矢羽から調べてみると・・・

矢羽には三立羽(みたてば)と四立羽(よたてば)があるようです。
四立羽は、垂直方向に幅の広い大羽(おおば)と水平方向に幅の狭い小羽(こば)があり、
大羽と小羽が飛行機の垂直尾翼と水平尾翼と同じ働きをして、矢が回転せずに飛ぶようです。

が・・・三立羽は矢を回転して飛ばすためのものらしいです。
・・・回転・・・
いきなりカウンターパンチです。

詳しくは、神戸市図書館「源平時代の攻撃用の武具」参照
http://www.city.kobe.jp/cityoffice/06/014/genpei/bugu/bu_kougeki.html

ただし上記の資料によると三立羽は、わざと回転するよう羽の裏表を組み合わせているようで、そのため矢がクルクルと回転しながら直進飛行するようです。

前回作った試作機では、当然そのような仕掛けが無いので回転はしないのですが、
元々は回転させるための装置ということであれば、かなりやばいかもしれません。

つまり現在の飛行機の尾翼は「四立羽」が原点ということです。
「三立羽」ではない。
んーーいきなりのつまずき・・・やはり穴は大きかった。

でも考えようによっては、旋回性に優れた機体を作ることが出来るかもしれないわけで、
さらに研究は続行する価値はあるかも・・・(そう信じたい)

今回は弓矢について色々と調べてみましたが、歴史が古い分奥が深いです。
趣味人口もグライダーの比ではなさそう。(矢羽などのDIY素材の通販も豊富です)

弓矢の構造や工作方法、材質などグライダー作りに利用できそうなものもいくつか発見しました。
同じ空を飛ぶ物として共通する所も多いように思います。
矢羽に関しては翼型も色々と研究されているようで、これを飛行機作りに応用しても面白いかもしれません。

THE ESSENTIALS OF ARCHERY
http://www.stavacademy.co.uk/mimir/archeryessentials.htm

Feather Fletching
http://www3.sympatico.ca/ragiwarmbear/diy/arrows/feather.html

例えば・・・
・ボーガン型のランチ装置とか・・・いけてるかも。
・矢の重心位置に小さな翼を取り付ければ、グライダー型で凄く遠くまで飛ぶ矢が作れるかも・・・
・矢に超小型メカを取り付けて矢羽をコントロールすればロックオン!百発百中!じゃねーの
っと、おバカな妄想は止まりません。

毎度の事ながら・・・
優れた先人達が、それこそ原始の時代から散々試行錯誤した有益な結果を無視して、
無知な発想でおバカな工作をするのは実に楽しい。

グライダー作りの楽しみには、こういった知的探求が原点かもしれませんね。
おバカ一直線は続く・・・

【追伸】
毛利元就の「三本の矢」って習ったなー
でも三本束ねただけだと3倍の強度・・・って、そのまんまじゃん。
三本接着すればもっと強固になるぞー。
惜しかったねーもとなりちゃん。
(エポキシ貸しましょうか?)