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さて・・・空中を泳ぐ飛行機?という妙なお題を振ってしまったが、
かなり感覚的なお話ですが、飛行が空を飛ぶ私なりの原理なのです。

つまり飛行機は飛んでいるのではなく泳いでいるのだという感じです。
こう考えるとジャンボジェット機が遠目で見ると、ゆっくりと空に上がって行くことが理解しやすいと思いませんか?

空気と水は非常に良く似た性質のもので、少し違うのは比重(密度)ですが、
ある意味これは相対的なもので、対象物が高速で移動する場合、空気は水は同じような性質を持つはずです。

ジャンボジェット機が離陸の時300km/h程速度が出ているとすると、機体の回りの空気は水に変化したとも言えます。
まるで鯨が水中をゆっくりと泳いでいるように機体はゆっくりと上空に持ち上がっていきます。

走行する車から手を出してみると、かなりの風圧を感じます。(あまり出すと危ないですが)
その時の手の感触は、お風呂の水を掻いているような感じがします。

ここで相対的な速度とは、機体の移動速度と相対する風の速度を合わせたものと言うことになります。
当然速度が上がれば相対的な空気密度が上がり、飛ぶための翼はそれ程意味をなさなくなってきます。
例えば、低速で滑空するグライダーと高速で遡行するロケットでは形が全く違います。
ロケットの場合は飛ぶための翼ではなく、抵抗を避け姿勢をある程度制御するためだけの装置となります。

小型の模型グライダーが空を滑空できるのは、それらの相対速度により空気の密度の変化と機体重量(重力)のバランスによるものです。
この時翼は浮くための道具ではなく、沈下を遅らせるための道具であるとも言えます。
飛行機は飛ぶための道具ではく、地上か飛びあがりゆっくり落下するための道具とも言えるからです。
人工衛星は、一気に加速し上空に打ち上げた後は落下をし続けるものですから。

飛行機の運動を解析する場合に、揚力係数とか何とかモーメントなどといった係数(定数)を使った計算モデルをよく書きますが、視点を変えるとまた違った考え方が出来るのではないかと思います。
つまり「天動説か地動説か」という発想です。「飛ぶのではなく飛ばされる」「浮くのではなくゆっくり落下する」という発想です。
台風がくればマンホールの蓋でも綺麗に飛ぶのですから・・・デザインに限界はないはずです。

現在の飛行機のデザインは鳥からイメージされ作られていますが、
おそらく究極の飛行機は魚からイメージされるデザインではないかと思います。
勿論そのためには飛行機の回りを完全に水化する必要がありますが・・・
ということで、お題の「泳ぐ飛行機=泳行機」に辿り着いたのです。

さながらグライダーは水の上を滑っているようにも見えます。波乗りをするように風の山を乗り越えて滑り続けるのです。
ひょっとすると究極のグライダーのデザインはサーフボードのようなものかも知れません。
ただし、よっぽど軽く作らないとダメでしょうが・・・

まだ秋の「田んぼ飛行場」の開港まで時間はたっぷりありますので、
こんなおバカな妄想をしながら次回作を練っているわけです。

(実際、水中グライダーなるものも研究されているようです。・・・反対か?)