イメージ 1

いやー、いい。すっかりハマりました。
私流のハンドランチ(ハンドランチグライダー=HLG)のすすめについて・・・

HLGの面白さはまずは自作することにあると思います。
もちろん全くの初心の方は、入門用のキット機体を買われればよいかと思いますが、
自分であれやこれやと思いを巡らし、理屈をでっち上げて設計する。
まずは、この部分が楽しいのです。

グライダーは飛行機設計の基本中の基本な部類になるわけですが、
もともとどうやって飛行機が空を飛んでいるかの理屈は、世界中の誰一人として明確に解明していないわけで、
想像はし放題。好きに発想して良いということです。

もちろん、理屈は解らなくても現象はわかっていますので、先人たちが星の数ほど作ってきた機体デザインは十分参考になります。、
それをベースに自分なりの解釈を含め、また自分好みのデザインを入れて設計するのが楽しいのです。
これを考えていると夜も寝られなくなります。

また出来上がった機体デザインをどうやって現実化するか、つまり工作方法の検討です。
工作に使う材料はもとより、工作手法や手順も重要です。
何を集めて、どこやって作るか?を事前に設計段階で検討する必要があります。
私の場合は更に、どこまで低予算で作れるかが最大のテーマでもあります。
これも楽しい課題の一つであります。

HLGは一般的な形だけを追求するラジコン模型飛行とは違い、どちらかというとスポーツのための道具作りに近い感があります。
つまり耐久性も重要になります。何度となく力いっぱい投げ上げる機体は必ず疲労で壊れます。
逆に言えば機体は消耗品でもありますので、あまり高価なキットを買われてもどうかと思います。

いかに丈夫で軽量、それでいてよく飛ぶ機体を作るかが醍醐味なのです。

そうやってようやく完成?した機体を飛ばすわけですが、まずは数々の調整が必要になります。
重心バランスはもちろん、主翼の取り付け角度や尾翼の細かな設定は飛ばしてみなければ解らない部分です。
テスト飛行を繰り返し調整を重ねて、つまりは自分好みの飛行機をここで作り上げることになります。
人によってはスピードが一番って人もいますし、とにかくゆっくりベッタリ飛ばしたい人もいるでしょう。
ある程度はここの調整でその特性を個性付けることが出来ます。

競技大会にでも出ない限り、どう飛ばすかは個人の自由ですから、何がよく飛ぶとは言い切れないわけです。
HLGの目的が違うのですから、機体も飛びも違うわけです。
とにかく自分が気持ちいいを追求する。この個性がまた楽しいところです。

ここまではグライダーを作り上げるという目的なわけですが、ここからは単なる道具になります。
つまりグライディングを楽しむためだけの道具になるわけです。

HLGはサーフィンやヨットに近いものですが、
サーフィンを楽しまれている方でボードを作成されている人もいるかと思いますが、
ボードを作ることが目的ではないわけで、ボードに乗ってクルージングを楽しむために作っているわけです。
HLGも同じで、これからが本当のお楽しみです。

HLGには色々な投げ方があります。
野球投げ(槍投げ)、サイドアーム(SAL、翼端投げ)、DLG(円盤投げ、回転投げ)等々・・・
投げ方は自分の好みと目的、体力によって決まります。
一番簡単なのは野球投げですが、これは体力がかなり要ります。
逆にサイドアーム(SAL)は一番体力を必要としないと思います。
DLG(円盤投げ)はどちらかというと機体調整も含めて技術が必要になります。更には体力も要ります。

HLGの目的の一つに運動不足の解消が上げられます。
とにかくボールを追っかける犬のごとく、グライダーを追っかけてよく運動できます。(私)
もちろん上達してテクニックが身に付いてくると殆ど体を動かさず指先だけで手元まで操縦できますが、これだけでは楽しくないと思います。
私の場合、ランチした後、機体の動きにあわせて歩き回っています。
で、頃合を見て最終地点に移動し、ハンドキャッチ。これが決まれば最高です。

うまくサーマルに乗れば一度ランチすれば何分でも、時には時間単位で飛び続けるのですが、
そうはなかなかラッキーには巡り合わないわけで、何度となくランチを続けて必死にサーマルのあたりをつけるわけです。
で、「乗ったー」って瞬間がゾクッと来るほど気持ちが良いのです。

時には波待ちするサーファーのように、風待ちが続く場合もあります。
この間のいっぷくが何とも気持ちが良いわけです。
相手は自然ですから、二度と同じ風はありません。
その風を渡り歩いて、いかに飛ばし続けるかが面白いところです。
ラッキーならトンビとのランデブーも楽しめます。

夢中で遊んでいると気が付けば相当な運動をしているのもグライダーの特徴です。
電動プレーンやエンジン機のラジコン遊びでは無い副産物です。
日頃運動をしない生活をしているもの(私)には、その後様々な苦痛に耐えることになります。
それが翌日に出る方はまだ若い、明後日以降の方は要注意です。
サイドアームは腕、野球投げは腕と背中、DLGは腕と背中、足腰にきます。

凧揚げが精神安定に非常に良いと聞いたことがあります。
ところによれば心のセラピーに取り入れられているようです。
おそらくグライダーはそれ以上の効果があるのではと思います。
確かに上空を漂うグライダーをぽっかーーんと眺めている時は、頭は空っぽですから・・・

そうやって一日飛ばし切った機体はどこかしら壊れているものです。
まずは清掃してその箇所を修正する、これが最終の行事であり次へのステップに繋がります。
本日の飛びについての考察と故障箇所からの反省点を踏まえて、振り出しに戻る・・・。
背中を押されるような、この繰り返しがどんどん深みに連れて行ってくれます。

HLGは理論よりトライ。
まずは投げ上げてみてください。

【提案】
模型屋が収益性の低いグライダーを売らないなら、むしろスポーツショップで扱うべきだと思います。
更には適度な運動によるダイエットに繋がるので健康器具として位置づけても良いのでは?
ゴルフやフットサルなんぞはもう古い。ダサイ!
これからはHLGの時代です。
ってか?