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今だうまく飛ばないGeeBeeを横目で睨みつつ・・・
「飛行機はなぜ飛ぶか?」というありがちなテーマについて考えてみることにします。このテーマ何故ありがちかというと、実は未だによく解っていないためでもあります。

「ベルヌーイの定理」や「ニュートンの法則」など諸説はありますが、どれも言い当てているとは言いがたいのです。(単純ではないという意味で)
一般的によく使われる言い訳で「翼の上が膨らんでいれば、その部分の気流が早くなり浮力が発生する」なんてことを信じている人は幸せものといえます。

とは言うものの、日頃乗っている旅客機は飛んでいるぞ!っとなりますが、それは飛ぶという現象を実験的に積み重た結果「飛んだ」というシロモノなのです。
現実的にはリリエンタールやライト兄弟の時代からなんら進歩はしていません。
風洞実験こそ重要で、原理は今だ不明なわけです。
例えば「自転車がなぜ倒れないのか・・・」という問題と同じで、今だ現在の科学力はその程度なものということです。

以前に、私もJVRRC等のフライトシミュレータを作ったことがりますが、実はアレは、飛行機っぽい姿勢制御を施したお絵かき計算ソフトであり、原理的にシミュレーションしているものではありません。
勿論、今流行りのFMSやMSFSなども同様で、決して原理的にシミュレーションはしていません。あたり前ですが、あくまでもゲーム用のプログラムなのです。

FMSでも飛行機モデルに沢山のパラメーターを与えますが、実はあれがミソで、よりそれらしく見せるためのスパイスなわけです。
あのパラメーターで飛んでいると思っては大間違いということです。
少しかじった飛行力学の方程式を使って、知ったかぶりして計算式でパメーターなど設定していると恥をかくということです。

現実の世界ではもっと緻密で複雑な現象が起こっています。一つや二つの方程式であらわせる程単純ではないということだけは言えます。

じゃーなんで飛行機は飛んでいるか?
それは人の「飛びたい、飛ばしたい」という熱意と努力のエネルギー以外の何物でもないと言えます。時には命がけの実験繰り返すことで飛行機は飛んでいるわけです。
そんなバカな!と思われる方は少し勉強をしてみれば解ります。
ただし、大学生レベルの力学では無理ですが・・・

さて、GeeBeeですが熱意はまだあります。
飛行実験を繰り返しつつ、ハンドパワーを注ぎ込み、いつか飛ばしてみたいものです。