これが「Gee Bee Z」の短い一生でした。
「Gee Bee Z」と呼べるものは後にも先にもこれ一機であり、それ以外は全てレプリカとなります。
最も有名なレプリカ(1978年11月25日に製作)は、映画「ロケッティア」でも使用されたもので、その後ディズニー社によって購入され、現在はサンタモニカ博物館でディスプレーされています。
Gee Bee Zはグランビル兄弟(Granville Brothers)によって作られ、パイロット、ローウェル・ベイルス(Lowel Bayles)によってトンプソンレースで優勝しています。
その後、速度記録に挑戦しし続け、運命の12月5日記録挑戦中に事故によりパイロットともに失われました。事故の原因は諸説あるようですが、右翼の補助翼の磨耗が原因であるとされています。
Gee Bee Zの魅力は、ユニークで魅力的なスタイルと華々しい成績、そして103日間という非常に短く、劇的な最後となった歴史ではないかと思います。
また、Gee Bee Zの誕生の裏側やその中での人間模様も魅力の一つではないかと思います。ちなみにGee BeeとはGranville Brothersの頭文字をとったものである。
グランビル兄弟はその後も、有名なR-1、R-2などGee Beeシリーズを22機製作していますが、1934年に会社は閉じています。
色や形だけにこだわるので無く、模型飛行機作りを通して、その歴史を覗くのも楽しみの一つではないかと思います。
さて、私のGee Beeは何日の寿命なのか・・・
ひょっとすると秒殺かも・・・。