この本自体はソフトの紹介程度で、内容は簡単な使い方程度しか書かれていない。
元々ソフトにバンドルされている例題の紹介程度に留まっている。
本書の殆どは各デバイスの機能を簡単に紹介しているだけで、読み物としては殆ど読む所はない。
しかしソフト自体は日本語対応ではないので、各部品のデータシートは有効である。
私が購入した本は「増補版」の方で、各デバイスに対応する日本の部品との対比表が付加されたものである。
どうせ買うならこちらをお勧めする。(旧版より100円高い)
それらの説明を見ながら、この「CircuitMaker 6 Student」を使ってみると色々と面白い機能がある。
このシミュレータには沢山の電子部品がデバイスとして登録されているが、
その中でもアニメーションする部品がユニークである。
例えばLEDやスピーカー、モーターなどで、
シミュレーションを実行すると実際に点灯したり音が鳴ったり、回ったりする。
簡単なタイマー回路を組んで、時間になったらブザーカー鳴るなんてシミュレーションもリアルタイムに体験できるのである。
その他にも、7セグやLCDなど実際の計算結果がリアルタイムで表示される。
もちろん、アナログだけではなくデジタル回路にも対応して、色々な論理ロジックの部品が用意されている。
スイッチなどはシミュレーション中に実際に押すことができ、その結果が回路にリアルタイムに反映される。
キーボードインターフェースからも入力でき、入力した文字をLCDに表示される回路まで組むことが出来る。
極めつけは、ロケットや自動車のアニメーションする部品で、
子供達に教育する場合に興味を持って勉強してもらえるような工夫がされている。
簡単に言えば「電子ブロック」をバーチャル化して本格的にしたようなものだと思えば良い。
その他、シミュレーション観測用として色々な計測器も搭載されている。
オシロスコープのようなものには、各計測ポイントの波形が綺麗にグラフ化され非常にわかりやい。
リアルタイムにパルス波形の変化を確認することが出来るのである。
基本的には各計測ポイントをマウスをクリックするだけで、
今どうなっているかがリアルタイムに計測できる機能がある。
ここまで実験できると実際に組み立てる必要がないようにも思えるが、
これはあくまで理論計算であり、実物は組んで見ないとわからない要素もあるので
実物を組み立てることは重要ではあるわけですが・・・
という私は、この分野は全くの素人でして
単なるゲーム感覚で遊んでいるだけです・・・
まずは、オームの法則から勉強します。