昔おばーちゃんから「もったいないよ」とよく言われた。
「もったいない」って(粗末に扱われて惜しい。有効に生かされず残念だ。)という意味になりますが、こんな言葉は最近あまり聞かなくなったような気がします。

食糧自給の話を書いたので、その後色々と調べてみたが、まさに「もったいない」話しのオンパレードでした。食料の何割かはゴミなることを前提に作られていたりします。

自給率とは何かという定義がかなりおかしい事はさておいて、自給率低下は食文化の変化が最大の原因であることだけは間違いないわけですが、ライフスタイルの変化やパンや肉食など食の多様化、高度化が原因などと分析をしたがる先生方もいるようですが、問題はそこではないと思います。

「食文化の変化」=「食文化が失われた」ということが重要ではないかと思います。

冒頭におばーちゃんを登場させましたが、私は未だにおばーちゃんの味を覚えています。
母親の味も、おばーちゃんの味と似ています。
時々その当時の味を思い出してはそれを作っています。なかなかうまくはいきませんが・・・

文化とは大げさな感じもありますが、そういった代々受け継がれてきた味というものは、へたな歴史文化より意味のあることではないかと思います。

よく「中国3000年の味」とかいいますが、これこそ真の文化だと思いますね。
とにかくそれを食べて3000年行き続けられたという実績ですよね。
最近の健康食品やサプリメントなんか食べていたら、人類は30年ともたないんじゃないでしょうか。

という「もったいない」話でした。(意味が違う?)