草取りは、まさにゴットハンド=神の手の作業である。

同じように土から生えている草(植物)を神の如く選別を行い、ザッと引っこ抜く。

これ人間の都合(人間の業)である。

残されるものと葬られるものの違いはそうはないのである。

ただ残されるものは人間に都合の良いものをその代償として差し出す仕組みである。

よくよく見ると、草と人間はそっくりである。

ただ、されが逆さまになっているだけである。

根っこは口と髪の毛に見える。茎は胴であり、手足の葉っぱを広げ、真中に花を咲かせる。

まるで、人間を引っこ抜いているように思えてくる。

人間も世間に有益なものを差し出さなければ、やがてはこうやって引っこ抜かれてしまうのだろう。

そんなことをボーと考えながら、無心になって草むしりをする時間が良いのである。

今日は曇り、ようやく梅雨の空模様になりつつある。

ありがたい。