イメージ 1

ラピュータ(Ruputer)ってご存知でしょうか?

一見、腕時計のように見えますが、実はコンピュータです。SII(セイコーインスツルメンツ(株))が1998年6月10日に発売した「ウェアラブルPC」です。
6月10日って「時の記念日」だったりします。

一時ウェアブル・パソコンと世間を騒がすだけ騒がせ、風のように去ってしまった。腕時計型パソコンで、決して時計ではありません。起動と同時に、ファイラーが表示される。こんな時計は他には無いでしょう。

しかも、ソフトウェアは自作可能ですからソフトを入れ替えてしまえば、何にでも化ける特性を持っています。その後同様の商品はいくつか発売されましたが、ラピュータほどの機能は未だにありません。

最近の携帯電話は殆ど全てにコンピュータが入っているわけで、今更何を・・・と思われる方もいるかと思いますが、ポケットに入れて持ち歩く携帯電話と、常に腕に装着されているパソコンでは使い勝手が違ってくるのです。

発売当時はかなり話題にもなったのですが、当時としてはサイズがデカ過ぎたのと(今ではこれくらい当たり前ですが)、一般の方に「C言語」でソフトを開発しろというのはあまりにも酷な話で、あまり流行らなかったのだと思います。

しかし、あらためて検証してみても、これはなかなか良く出来ているです。メモリーの2MB~4MBまで丁度適当な容量ですし、モノクロ液晶も2値ですが、かえって洗練されていると感じます。赤外線ポートもあることから、ソフトしだいではテレビのリモコンなどもプログラムできちゃいます。

勿論、時計のプログラムを作れば腕時計にもなりますから、腕時計オタクもバッチリです。しかもオリジナル時計ですから、世界に1つしかない腕時計を自慢できちゃいます。

SIIのサポートはとっくに切れちゃってますので、最近ではなかなか見かけることも少なくなりましたが、おそらくはこれと同様なものはまず出て来ないでしょうし、見かけた時は、ゲットしておいて損はないと私は思います。

ソフト作りに自信のある方、是非挑戦してみては如何ですか?
http://www.geocities.co.jp/PowderRoom-Tulip/6529/ruputer/index.htm