よく「ゼロからのモノづくり」とか言われますが、冷静に考えるそんなことはありえないことで、無から有は生み出すことは出来ないのです。当たり前ですが。人間がモノづくりと言っているものは、全て既存物の破壊からの変換作業で生まれているのです。なんだか頭の痛い言い方ですが、現実にはそういうことで、それから目を背けてリサイクルだのと言っていること自体が無意味だと思うこの頃です。

そもそも「モノづくり」とはそういう意味で非常に罪深いことです。シャカやキリストもそこまでは気付かなかったと思うんだが、生きている生物だけが尊いのではなく、この世界の全てのモノが尊いのです。(時間も含めて)唯一のものなのです。それを破壊しない限り人間は何一つ作り出すことは出来ません。(なんだか重い・・)

ただ、そう悲観したことも無いとも思っています。もともと人間とはそういう生き物なのです。ある種それは使命でもあるのだと思います。最近は地球温暖化だそうですが、それ自体は私達の理屈では大変な問題なのかもしれませんが、人間の役割はそういうものだったかもしれません。そのために存在するのかもしれません。世の中の全ては結果論で、それは全て正しいともいえます。(これも重い・・)

と、おもいっきり防衛線を張った上で、私自身モノづくりは大好きです。これは立派な男の子の証拠だとも思っています。じゃー女の子はモノを作らないのか?そういことではありませんが、作るものが多分違うと思います。つまりは絶対的な価値観の違いが男女にはあるからです。こればかりは人間である以上どうしようもないものだと思います。(ハーフは別ですが)

あえて性別の話を振ったのは、どうやらその辺に深層心理があるのではと思っているからです。ある種のこれはサガなのだとも思います。おそらくは私達がまだ微生物の頃、男女という役割・作業分担をして生き抜く術を選択した瞬間からそれは始まったのでしょう。それは進化の中でどんどんと複雑化、分散化を繰りかえして、集合体としての生き方を作り出したのでしょう。その中で作業分担はより明確化されて現代に至ります。

よく思うことに「男は物として残し、女は伝えることで残す」のだ。どちらも先に送る事を最大の使命とするところは同じですが、伝えるものが違うのだと思っています。とにかく家のかみさんは、全くもってよくしゃべります。そう言う意味では、女性的で、私と来たらゴミを作ることに専念している少年なのです。はい。