「受動意識仮説」という説があることを知った。
自分の行動、たとえば、手で頭をポリポリ掻くとか、他人に挨拶をするとか…
自分の意思で行なっていると思っている行為だが、
じつは自分の脳が指令を出す前に「行為」が先に行われているというものだ。
慶応大学の実験で、そんな結果がでたそうだ。
こうなると「自分の思考力とはなんだったんだろう?」と考えてしまう。
音楽にたとえると、自分が演奏家で、自分の意思で自由に音楽を奏でていると思っていたのが、
実際にはただの(ラジオのような)受信機のようなもので、
宇宙の(?)どこからかくる指令に従って「音」を流しているだけだったことになる…。
「ひと」は単なる受信装置なのか?
壮大な「宇宙の意図」に操られているだけなのか?
この答えにいつかはたどり着けるのだろうか?
【意識は幻想か?―「私」の謎を解く受動意識仮説】
慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント研究科前野隆司教授