『クルーズでアラスカに行ってみませんか?』
そう言うと、たいてい「でも、アラスカって寒いんじゃないですか?」という答えが返ってくる。
一般的には「寒い」イメージがつきまとうアラスカ…。
でも春から夏にかけて(5〜9月)の5ヶ月間はアラスカクルーズの季節となる。
通常、船旅の移動は夜間に行われることが多いのだが、アラスカ航路は例外だ。
バンクーバー港やシアトル港から発着する一般的な7日間のクルーズの場合、
航路の半分(約4日間)はどこにも寄らずに走りっぱなしの「終日航海日」だ。
だが「日中の移動」をこれほど満喫できる航路はアラスカの他には少ない。
無数に連なる緑の生い茂った小島の間を縫って客船はすすむ。
いきなり船の真横にブリーチングをするシャチやクジラが現れたり、お腹の上で貝殻を叩くラッコに出食わしたり…
やがて氷河を乗せた山々が迫ってくる。
まばたきをする間も惜しいほどの景観が展開する。
緯度が高い地域なので、日が長く、早朝から夜10時過ぎまで壮大な風景を楽しめる。
客船の速度はロードバイク(25km)くらい。
目の前に展開するパノラマを眺めながら、オープンデッキや客室のベランダなど、船内のお好に入りの場所でゆったりと過ごすことができる。
だが「アラスカ=寒い」という先入観が邪魔をするため、この航路の魅力を知るひとはあまり多くはない。
【参考動画】http://寄港地情報.com/INSIDE.html