眠るわけでも、何かするわけでもなく
いつの間にか夕方になっていた。
それまでお腹が張ることはなかった
看護婦さんがきて内診の時間。
恐怖で震えて歩けなくなった。
車いすで移動。
すぐにエコーで確認。
羊水がないのでとても見えにくい。
静かな時間。
先生に胎動や張りがあったか聞かれる。
「わからない」と答えた。
「ない」と言いたくなかった。
またエコーの画面に戻り
「心臓が動いていません」と一言。
涙が溢れるように流れた。
「旦那さん呼ぼうね」と看護婦さんに言われ
すぐに旦那が来てくれた。
私を力強く抱きしめてくれる。
二人で泣いた。「ごめんね」と言い続けた。
先生に「ここで産んであげようね。」と言われ頷く。
そして、自然に陣痛がくるのを待つか
今から薬ですぐに陣痛を起こすか聞かれ
この子のタイミングで出てきてくれるのを待つことに決めた。
ただ、それまでに発熱や異常があれば
薬を使います。母体を守るために。といわれ
病室に戻った。
二人でたくさん泣いた。
前回の検診で男の子であることが
わかっていたので
名前を今決めてあげることにした。
私たちにたくさんの初めての事を
教えてくれた。
親として、今まで知らなかった感情を
教えてくれた。
全てが新しい世界。
ありがとう。
そんな意味を込めて
「新(あらた)」と名付けました。
その夜は同じベットで
お腹に手をあてながら
3人で眠った。
朝がこなければいいのに
そう思いながら...