Tim Horton's奮闘記(トロント) | Feeling the Earth - 「現地人だけが知る地球の歩きかた」

Tim Horton's奮闘記(トロント)

カナダのワーホリ期間中に働いていた"Tim Horton's"は、カナダではスタバやマクドナルドを抜いてNo.1のコーヒーチェーンだった。旅の資金を稼ぐためにトロントに到着して2週間後から仕事を始めた。



以前にも書いたように、全員ベイカー(ベーグルやドーナツ焼く人)からスタートと言われて、希望していたフロントではなくベイカーの仕事をすることになった。最初はベーグルやドーナツの作り方を覚えなければならなかった。しかし、手順はシステム化されていて簡単。冷凍庫からベーグルやドーナツを取ってきてオーブンに入れてボタンを押すだけ。ただ最初のうちは熱々のトレイを素手で触ってしまったり、朝食で必要なブレックファストのベーグルやソーセージが間に合わなかったりしてみんなに迷惑をかけてしまった。途中から在庫管理の仕事を任された私はマイナス20度の冷凍庫で作業をすることになった。時間はとしては短いがタフな業務だった。

途中で予想外のぎっくり腰になってしまい、3カ月ほどほとんど動けない時期があった。しかし、旅の為に痛みを堪えながら働き続けた。周りの仲間たちから飲み薬や湿布薬をいただいた。日本の人々からも治すためのアドバイスをいただいた。知り合いのトレーナーさんはリハビリメニューまで丁寧に送って下さった。お陰さまで今では普通に生活することができる。


中国の湿布薬。トラの絵の描かれた「強力追風膏」


最後の3か月は自分の意思でフロントスタッフに変更してもらった。どうしてもお客さんと接する仕事がしたかったのだ。せっかく英語を話すことができても、ずっとパンを焼いてるだけではもったいない。慣れないレジ打ちでいろいろ周りに迷惑をかけたが、一緒に働く仲間やお客さんたちの笑顔が私を支えてくれた。


"Next guest, please."


ときどきお客さんが私に尋ねられる。
「日本人かい?」
私がどうしてわかったのか尋ねると決まって同じ答えが返ってくる。
「笑顔と客に対するふるまいを見たらすぐわかるよ。日本人のサービスは本当に素晴らしいよ。」

のりのりのヒップホップ系のお兄ちゃんも尋ねてくる。
「日本人だろ?」
「見てたらわかるよ、Fxxxing politeだからね(笑)」

今まで一度も話したことのないお客さんが、私の笑顔を見たから気持ち良く仕事に行けると言ってくれたこともあった。その一言は今でも心に焼き付いている。

日本のサービスが遠く離れた先進国カナダでも通用することを実感した。いや、旅をしていろんな国々を見てきたが、世界の中でもトップクラスに入るのではないかと私は思う。


Timの店内(ナイアガラ店)


しかし、すべてが楽しいことばかりではなかった。前にも少し述べたがここの職場の一番の問題は中国人のオーナーなのだ。

彼が職場に現れた瞬間、同僚の笑顔はなくなってしまう。忙しい時は客の前でスタッフに怒鳴りつけたり、客と口論になることもよくあった。最初は旅の資金の為と、黙って働いていたが、最後の方は彼の理不尽な言動に納得できず、口論となることが多かった。

彼の言動をいくつか紹介しよう↓

お客さんの前で大声でスタッフに怒鳴る。
お客さんと口論する。
チームメイトの愚痴を常にこぼしている。(お客さんにも愚痴をこぼす。 )
病気や怪我のスタッフを気には全く気を配らない。
気に入らないスタッフに対する態度があからさま。シフトを減らす、無視する、雑務をやらせるなど。
忙しい時は手を叩いて次のお客さんを呼ぶ。
忙しい時は自分の店側の注文ミスを客のせいにする。(お客さんはもちろん激怒。。。)

極限は、一度袋に入れてゴミ箱に捨てたドーナツを、まだ使えると言って再び店頭に並べる。。。

彼は中国の上海出身、東大大学院卒業らしい。ビジネスについては詳しいのかもしれないが、サービスについてはひどいものだった。私の働く店の周辺の中華街でも彼の悪評は拡がっていた。お客さんから彼に対する苦情を聞くこともあった。私が辞める直前には、彼に対する不満でスタッフ12人中9人が辞めたいという状況だった。

私は辞める直前に彼と話をした。彼のスタッフに対する態度、お客さんに対する態度、従業員たちの想いを打ち明けた。彼は渋い表情で聞いていたが、言い訳をして話を逸らそうとした。彼もプライドがあるので、素直に受け入れようとはしなかった。私も彼の性格を知った上でダメもとで話をした。少しでも彼自身に考えてほしかったのだ。少しでも態度を改めるきっかけになればいいのだが。

辛いことはたくさんあったものの、ここでの出会いは私にとって一生の宝物だ。ここで一緒に働いた人々は本当に魅力いっぱいの人たちだった。私が辞めずに最後まで働いたのは、もちろん旅の資金ということもあったが、彼らと一緒にいるのが楽しかったというのも大きな理由の一つだ。この職場を選んだことで素敵な出会いが生まれたということ、海外の大手チェーンで接客の仕事をできたということには本当に感謝している。

この経験を活かしてまた新たにことに挑戦したい。そしてまた世界のどこかで彼らと再会できる日を楽しみにしている。





最後の勤務日☆(かなり痩せちゃいました(笑))

みんな、お疲れさまでした!!ありがとー!!


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