ユダヤ教三大祭りの一つ、仮庵の祭(スコット祭) | Feeling the Earth - 「現地人だけが知る地球の歩きかた」

ユダヤ教三大祭りの一つ、仮庵の祭(スコット祭)

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2012年10月3日


朝5時半に起きて、嘆きの壁と岩のドームの後方から上るサンライズを正面の建物の屋上から見ることにした。

The Western Wall = 嘆きの壁

岩のドーム:イスラム教、第3の聖地


壁の前は祈りをささげるユダヤ人たちでいっぱい!!


そこにたどり着くと、嘆きの壁の前の広場は祈りを捧げるユダヤ人たちでいっぱいだった。後で聞いた話ではこの日はユダヤ人のニューイヤーにあたる日で仮庵の祭(Sukkot)という7日間の祭りが行われていた。

この祭は過越祭(ペサハ)、7週の祭(シャブオット)とともにユダヤ教三大祭りの一つでもある。

紀元前13世紀にヘブライ人がエジプトから脱出し、砂漠を40年間彷徨った後、砂漠の暑さから逃れるために仮設の家を作って住み始めたことからこの祭りが始まったそうだ。その40年間を忘れないために庭先やベランダに仮庵を建ててそこで食事をしたりするのだ。聖書には
ユダヤ人の成人たちはこの時期にエルサレムの聖地を訪問するように書かれている。

私はユダヤ人たちに近づき、写真を撮らせてもらった。


アラヴァ(柳の枝)、ルラブ(ナツメヤシの枝)、ハダス(ミルトスの枝)、エトログ(クエンの実)を神に捧げる。



ネクタイはラフな感じ。。。(笑)

壁の前で聖書を読む男性

正装のおじいちゃんたち☆


キッパをかぶった少年☆


ナイススマイル☆


お兄ちゃんたちも一緒に☆

正装した少年。かばんは鎖?!

フルーツジュースを絞るおにいちゃん☆

何やら人の動きがあわただしくなってきた。。

壁を眺める家族。映画のワンシーンみたい。。


街のあちこちで見かけるイスラエルの国旗。

歌に合わせて手拍子するユダヤ人女性。子供はかなりシャイ(笑)

街でバイオリンを弾いてバスキングしていた少年。顔が真剣そのもの。。

その横で負けじと歌を歌う弟!


まだまだ写真を撮り続けたかったが、移動の時間に間に合わないのでここで終了。

タクシーで国境まで40シュケルで行き、出国税176シュケル支払う。入国に比べると簡単に手続き済む。イスラエルとヨルダンの国境間のバスが来なくて、1時間半くらい待った。バスは5ディナールだが、シュケルで払うことはできない。パスポートはバスの中で回収され、ヨルダンの国境で返してもらえる。そこで手続きは終了。

そこからアンマンまでタクシーに乗ると20ディナールくらいかかる。
私がATMでお金を下ろしていると、欧米人が話しかけてきた。

「今からアンマン行くけど乗って行く?」
彼は悪い人ではなさそうだったので、乗せてもらうことにした。ドイツ人で大学院の博士課程で地下水の研究をしてるらしい。研究のこともあり中東諸国を何度か訪問してるそうだ。アラブ語も流暢に話していた。

彼は友達を国境に送るためにレンタカーを借りて、それを返しに行くらしい。この国はレンタカーはガソリンを満タンにして返す必要はない。出来るだけ無くなるギリギリまで使った方がいいのだ。ガソリン不足のランプが点滅したので少しだけ補充することになった。私たちがガソリン代を払おうとすると彼は拒否して受け取ろうとしない。

「どうせ、アンマンに向かう途中だったから問題ない。いっぱいの方が楽しいし。」

結局、彼はお金を受け取ってくれず、私がドイツに行った時にビールをおごるということで納得してくれた。彼の優しさに本当に感謝している。


イスラエル滞在はほんの数日間だったがとても濃い旅になった。今回の訪問で様々な中東問題について理解を深めることができた。

私が知っていたのはメディアから得た知識だった。しかしパレスチナ人とも話をしたことで、両サイドの意見と事実を聞くことができた。彼らと接していると、この争いが起こっていることが信じられないほど優しい人々だった。しかし長年の歴史がお互いの宗教・民族の間大きな溝を作り出してしまった。この問題は数年で解決するほどシンプルではない。数十年、数百年かかるかもしれない。一日でも早く彼らが和解できる日が来ることを心から祈っている。

私はヨルダンのホステルに帰ると、イスラエルにいた時の緊張感がほぐれてか、パソコンを開きながら寝てしまった。

明日は死海で浮いてこよう!!