道路が整備され、10年前よりもかなり早く到着することができたシェムリアップの町。
ここの町もやはり変わっていました。
大きなホテルが立ち並び、多くの車や人が行きかう中、外国からの旅行者がトゥクトゥクに乗って遺跡観光に向かっています。ホテルの数は無数にあり、数えられません。それと同時に、資本主義の波から淘汰されていったゲストハウスや安宿も少なくないと聞きました。
私が宿をとったのは、Ta Somというゲストハウス。ちょうど国道6号線沿いにありとてもわかりやすいです。同行のTakと泊っていたのでエアコン付きのツインベッドで1泊12ドル=一人6ドルです。悪くありません。
さて、10年前に訪れたときに友達になった現地人ガイドの「チア」を探そうとずっと苦心していたのですが、結局現地で直接情報を頼りに探すしかなさそうでした。
彼とはずっとメールのやり取りをしていたのですが、急に連絡が取れなくなり、仕方なく現地で彼に関する情報を集めることにしたのです。
私の持っていた彼に関する情報は、
1、彼の名前はChuon So Chea チュオン・ソ・チア
2、昔このゲストハウスで雇われバイクタクシードライバーとして働いていたということ
3、ゲストハウスを辞めた後、別のゲストハウスで働いていたということ
4、今は、家族がいて、旅行会社でガイドとしてはたらいているということ
5、日本語がある程度話せて、ガイドをしていたということ
この5つでした。
まずは泊っていた宿のオーナーにチェックインする前にすぐに尋ねました。すると、「彼は長くここで働いているね。私が知っているよ」というではありませんか。確かに彼は10年前にもここで働いていたらしかったので、一発で見つけられるかなと期待しました。翌朝にここに呼ぶから大丈夫だよというので感動の再会を期待しました。
が・・・・・・・
翌朝現れたのはソチアという名前の全く見知らぬ私と同い年くらいの男性。いろいろ話をしたけど、記憶にある彼の印象と全く違ったので、この彼も理解してくれたのか、帰って行きました。。。
次は、彼が働いて他いたという別のゲストハウス。ここを訪ねてオーナーと話をしましたが、このオーナーも全く覚えがないといいます。
でも、チア自身が私とのメールのやり取りの中でここのゲストハウスの名前を出していたのです。それもオーナーに話をしたのですが、やはり知らないといいます。おかしな話ですが。。。
結局手がかりのつかめないまま、自分の滞在するゲストハウスに戻ると、ここのうら若いバイクタクシーの兄ちゃん(彼の名前もソチア、発音はソチアッ)いくつか心当たりがあるからと連れて回ってくれました。なんと優しいことか…。
最初に行ったのが、地元の人たちが集まるような家の庭先、ハンモックに横たわるバイクタクシーの兄ちゃん達に色々尋ねてくれました。ここで、心当たりがあるからと仲間の一人に電話をかけてくれる奴がいます。たかが一外国人旅行者の為にいろいろしてくれるカンボジア人の心がうれしかったです。
待つこと15分。現れたのは日本語を上手に話し、ガイドをしているソチアという名前のこれまた全くの別人。彼も自分のせいではないのに、なんだか申し訳なさそうにして日本語で色々話してくれました。
もう見つからないかなと諦めかけていた時、ゲストハウスのソチアッがあと一人心当たりがあるからとバイクに乗せてくれ、向かった先はシェムリアップ郊外の裏路地のようなところにある一軒の家の庭先。
ここでソチアッが現地語で何人かに尋ねてくれ、辿り着いたのがその奥にあった2階建ての家でした。ソチアッがいうことには、「たぶんここで間違いない」とのこと。子どもを抱えた女性と話をして、2階にいるから呼んでくると言ってくれたので、1階で待っていると降りてきたのは…………
まさに、私の探していたチア本人でした!!!!!
「あ~タイガさん」
と日本語で話しかけてくれました。
もう会えないと思っていた私は彼に飛びついて男同士のハグをしました。あ~、よかった、やっと会えた。喜びもひとしおでした。
さて、ここでチアからお昼ごはんの誘いを受け、2つ返事で承諾して、奥さんの作るカンボジアのローカル料理をいただきました。
聞けば、チアは今は旅行者で欧米人相手のガイドを非常勤で勤めているとのこと。雨期なのでイマイチ仕事が回ってこないらしく毎日仕事があるというわけではないそうです。それゆえに家族を養う上での経済的負担が非常に大きいと言っています。それと同時に、ガイドをずっと続けていくのではなく、今は夜間大学に通って学位を取ろうとしているとのことでした。
彼は大学には行けておらず、高校を出てすぐにバイクタクシーのドライバーをしていました。2年前に結婚して、今は1児の父ですが、年は私と同じです。
そして、実は奥さんのお腹には2人目の命が宿っているとのこと。これはますますお父さんとして頑張らなければならないなと2人で話をしていました。
チアとの出会いは、10年前にさかのぼります。カンボジアを旅行していたときに突如として激しい嘔吐と下痢に襲われました。おまけに、熱も39度くらい。体中の水分やエネルギーが出てしまうのではないかと思ったほどでした。そして、最後の手段として、病院に行くことになりました。ここへ連れて行ってくれる手配をしてくれたのがチアでした。
正直、「カンボジアで病院???」「それの方が危ないんちゃうか・・」
と思っていたのですが、自分には選択の余地がないと思いました。
意識が結構朦朧としたので、覚えている限りで書きますと、彼のバイクタクシーに乗せられて、そのバイタク仲間10台くらいと一緒にバイクの大きなグループを作ってカンボジアの道路を占領するかのように一路病院へ向かいました。
病院では血液検査をして、すぐに結果が出ました。
サルモネラ
ガーン・・・・・(-o-)
そして、2時間ほどの点滴を受けることになりました。その間、ずっとそばで付き添っててくれていたのがチアでした。
たかが一介の旅行者の為に、そこまでしてくれる彼に感謝の言葉が見つかりませんでした。
右端がチア、その横が奥さんと息子です。左端は、一緒にチアを探してくれた、ソチアッ。
このブログを読んだ方で、アンコールワットに行こうかなと考えている方々がいましたら、ぜひ彼をガイドに雇ってあげてください。私から話を通します。他のガイドよりも格安で信頼できますので。私の友達です。(笑)
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