「許すことはできるが忘れることはできない」というのは、結局「許すことはできない」というのと同じことだ。取り消した契約書は二つにちぎって焼き捨てられ、もはや永久に人の目に触れることはない。人を許す態度もこうあるべきだ。 ―― ヘンリー・ウォード・ビーチャー
浮気をしていた相手が許せない。
私のお客様でもこのような理由の方がいらっしゃいます。
また、もう許したけど、忘れる事は出来ない。
そのような方もいらっしゃいます。
小さい頃から勉強して知識を得てきた私達にとって、記憶力がいいというのは褒め言葉です。
ただ、記憶する練習、勉強はしても忘れる勉強はあまりした事ありませんよね。
しかし、人間が本来持っている「忘れる能力」は心を支える上では非常に重要なのではないかと最近考えるようになりました。
目を背けたくなるような事や衝撃的な事は脳裏に焼き付いていると思います。
また、小さい頃の記憶で鮮明に覚えている事もあるでしょう。
覚えようとしていなくても覚えている事って結構あるものです。それがたとえ辛い事であっても。
うつ病や人間関係の問題があった時、忘れられる事ができればどんなに楽になるでしょうか。
私達は忘れられない事を忘れる技術も身につける必要があるのかもしれません。
話を元に戻しましょう。
許したけど、忘れる事は出来ない。というのは、お互いにとってあまりいい状況ではありません。
相手への気持ちが元に戻っておらず、ちょっとした事で許せなくなるような不安定な状態な可能性もあります。
それは許していないのと同じ事です。
忘れる覚悟を決めたのであれば、1秒も話を持ち出さない。少しも態度に出さない。それぐらいの事が必要なのかもしれません。
いい想い出はとっておいて、嫌な想い出は忘れる。
そんなうまくいくものではないのですが・・・。