潤沢な資金と果てしない設備、無限のアドバイスを受けられる専門家。
事を成し得ている現代人は状況に依って立っている。
そんな例は山ほど有り、職人しかりスポーツ選手しかり。学者や政治家、医者なども世襲制か!っていう例は数知れず。勿論音楽・芸術・芸能もその人の、では無く状況が殆ど。

そんな中、いかに自身の、長い努力と経験と、アイデアと、そして実務的な処理。

思い付くだけでは実現せず、小さな積み重ねと、そのものをより使いやすく、より良い物へと昇華させていく、技術と心意気。

 

特許やパッケージデザインも手がけ本体材質も最適で良質の材料を吟味し全て一人で完成、出荷。

久保木工代表の久保さんは、大昔の日本に当たり前に有ったであろう「仕事の中から生まれるより良い物を作れる、普通であり最高の職人魂」を、現代でも発信されている数少ない独人職人(ひとりおやかた)

今どき的な資本主義に頼らず、組織の分業にも目もくれず。

よくあるやっつけ仕事の開発と違い、使って行って初めてわかる改善点をご本人が仕事の中で使い、そこはかとなく改善し続けていく。

 

そして、その過程は大きくメディアに取り上げられる事も無く、派手に輝く事も無く、だからこそ、地味に根を生やしていく。

良い物を、本物の職人にしかわからない様な崇高なものを。

 

今、有名ハウスメーカーの指定の道具になり、先日も僕のお世話になっている木工所で100個200個の単位で、一人で生産されておられました。

 

良い物が世間に認知されるのは時間がかかります。

パッと出てポッと散る軽い世の中です。

 

軽い人間達が多くても、仕事をする職人は、良い物を仕上げたいと思って仕事をする職人には、道具の良さ、使い易さが伝わるでしょう。

 

こういう血の通った道具で仕事が出来る世の中にと希望が甦ってきます。

 



久保木工

そして、その先人たちの背中を見て、自分も自分の心を、自分の力で映せる様な仕事に繋がるかすかな何かのハタラキが出来たらと思います。