M こんにちは。今日はこの大きな作品についてお聞きしますね。宜しくお願い致します。
Y 宜しくお願いします。
M この名前は何ですか?
Y これはバイオフィードバックアコースティックインストゥルメントと呼んでいます。
M どういう意味ですか?
Y 生体的増幅吹奏楽器という感じです。ようは乗って演奏出来るディジュリドゥの感じですね。僕はディジュリドゥをいっぱい作って来たんですが、自分の音に包まれる感覚を体
験したくて。
M それはなかなかめずらしい楽器ですね。楽器ですか?
Y 乗り込むので、宇宙船とかみたいですけど。自分の吹いている音の反響する空間のみで構成しているので、音宇宙の旅は出来るかも知れませんね。
M だれでも演奏出るんですか?
Y ディジュリドゥは発音はかなり簡単で、僕の子どもが3歳の時は音を出していました。高齢の人でも唇を緩やかに振動するだけなので、痛くも辛くも無いと思いますよ。
M 窓もついていて外と交流しながら演奏を楽しめそうですね。
Y 楽しくても、30分も演奏しない方が良いと思います。基本的にかなり密閉空間にしているので、酸欠が怖いですから。楽しくても頭痛がする程吹いたら本末転倒ですよ(笑)
M 演奏会は出来るんですか?
Y コンセプトとして、外界との遮断が必要なので、中吊りなんですよ。振動を止められたり吸われたりしたくなかったので。だから柱でぶら下げる事を想定しています。演奏会場で
組み立てられれば演奏可能ですね。
M じゃあ30分以内でのライブも可能ですね。いろんな楽器や歌とか最近のいろいろコラボレーションとか楽しみですね。
Y それはかなりハードルが高いかも。中の人は自分の音で充満している環境なので、外の人の音は聞こえないでしょうね。無理してヘッドホン装備して聞きながら吹くなら普通の
ディジュリドゥを吹く方が無難ですよね。
M でも特別なセッションに興味ある人たちもいるかも知れませんが、、
Y もちろん、僕が一人で悦に浸って演奏している様を見たい!って変な人がいるなら、30分でも1時間でも(無理して)吹き続けますよ(笑)。頭痛がしたら窓からバツ(首ふり)
出しますね~
M 音楽はいろんな追及が出来そうですね。
Y 昔、おおむかしはシャーマンとかって神がかりの為とか、いろんな意味合いで音楽が有ったと思います。日本も禅とか自己の深さを探るとかご祈祷の太鼓とか。やっぱりプリミ
ティブな演奏って最近の流行っぽくなくて、振動そのものとか。アボリジニのディジュリドゥとか凄くユニークだしいつまでも新鮮ですよ。
M 循環呼吸とかのあれですよね。
Y そうそう。この楽器も循環呼吸で音を止めずに吹き続けられます。
M 30分ですか?
Y それはちょっと長すぎますけど(笑)つばが溜まるでしょうし。でもディジュリドゥの基本的演奏やリズムの演奏も可能なので、ディジュ奏者は1時間でも吹き続けそうですよね。
M そうですか。普段私はポップスしか聞かないので難しい音楽はちょっと縁遠いですが、子ども達や大人も新しい発見になるかも知れませんね。
Y 是非なかなか無い音に包まれる体験をしてみて下さい。体験前には基本的ディジュリドゥの発音練習も企画しています。
M ありがとうございました。
Y 失礼いたしました。