da428519.jpgいやはや、約1ヶ月。
菅沼孝三先生にメイプル(板)でディジュリドゥをと依頼されて1ヶ月。
なかなか先が見えてこなくてどうなることやらと不安がありましたが
ついに完成!!

本当に素晴らしい出来で驚いております。

僕は演奏と製作をしていまして演奏者としては今一番欲しい最高の反応速度とトゥーツの出し易さの楽器で
ダイダイ大満足です。
しかーーし、制作者としては「ついに究極の手作り木製ディジュリドゥのイダキ的完成型」が見えてしまって、
ショックでも有ります。

今後のティンバーディジュは基本的に「メイプルイダキレプリカ」にいかに近づけるかが勝負でしょう。写真は4号機5号機6号機です。この塗装が乾いたらマウスピースを整えて瞬間接着剤でコーティング。すでに1号機2号機はテストも終えていて3号機はマウスピースの瞬間接着剤待ちという状況です。今の所1号機は「自宅ショップでの手売り」2号機、6号機は「菅沼先生へ」他は通販で取り扱い。となりそうです。誤解の無いように補足ですがイダキ とはオーストラリア北部ヨルングといわれるアボリジニが伝統的に製作仕様しているディジュリドゥの事で、比較的細身で長く非常に重いという特徴が有ります。トゥーツと呼ばれる倍音のコントロールが非常にしやすくイカツいベルボトムではないのに結構でかい音が出ます。トラディショナルの継承者(アボリジニ)は非常に細かな循環呼吸とトゥーツによる早く正確なリズムを演奏し舌の使い方も一般的な金管楽器のそれとはまるで違う特殊かつ合理的な奏法が際立ちます。やはり楽器における演奏の方向性はかなり顕著でオーストラリア北部以外の地域に多い「ディジュリドゥ」タイプではほおを柔軟に大きく使う「コンテンポラリー」的奏法がメインストリームという事でしょう。僕は2003.6にイダキフェスタ東京でノンゴガナンブラ氏(アボリジニ儀式奏者)に会いトラディショナルの基礎的舌使いを教わることが出来ました。その後2003.12にはジャルーグルウィウィ氏(イダキマスター)が製作してジェレミークローク氏(レゾナンス)が私用していたイダキを購入してからイダキ的リズム吹きを追究することになりました。楽器としての耐久力が非常に高く(現地のユーカリディジュリドゥは日本の気候だと温度湿度の変化によりひび割れがおきやすい)イダキ的コントロールの出来る木製ディジュリドゥをなんとか自作出来ないかと研究して製作してきました。僕の今のステージモデルは「イペイダキレプリカ」といって「イペ材」を使って製作しました。重量もあり反応も早いですが量産はまず難しいです。あまりに硬いし、板を買って中を削らないと細い割れがたくさん入っていることが有る木なので結構ばくちです。だからこそ当たりの木で作ればヘビーな使い方でも何ともなく十二分に演奏出来る最高の物です。今回のメイプルは「イペイダキレプリカを越える反応で量産できた」という所が本当に本物を作れるようになった証のようで今後の技術的追究は「早く」「安く」「長持ちする」ディジュを作っていくという方向でしょうか。