さらさ花遊小路 | 京都1975

さらさ花遊小路


新京極商店街に入って間もなく、東側に現れる小さな、寂れた商店街・花遊小路 に、あのさらさができた。さらさの本拠地とも言える富小路店の移転。「サラサ3 」に続き、パッとしない商店街を敢えてチョイスして、自らの牽引力でなんとかしたろかい!というパイオニア精神と、決して過信には至らない揺るぎなき自信具合がとっても素敵。古きうどん店を改装したという木造の店内は、南窓から日光が差し込む採光の良さといい、高い天井、窮屈さを感じさせないテーブルの配置といい、果たしてあり得ないくらいにお洒落でスペーシーでゆるい空間が広がっている。本棚にさりげなく置かれた、劇画「愛と誠」が、誰にも読まれることなく鎮座しオブジェ化している結果こそが、店側の思惑通りと言えるのかも。ドカ盛りの日替わりランチが育ち盛りのメンズの食欲をも包括し、まるでカフェらしからぬ懐の深さ。個人的には、この流れで是非とも我が左京区の寂れ商店街No.1・プラザ修学院への出店を!……と、妄想してしまう今日この頃。

さらさ花遊小路
★★★★★ 4.5