yusoshi+codomoshow | 京都1975

yusoshi+codomoshow

yusoshi+codomoshow
御幸町御池を上がった場所にそびえ立つ漆黒のビルディング「COMME des GARCONS」。その脇にあるエレベーターを昇ると5Fに「yusoshi+codomoshow」がある。広島県発祥の「和カフェ」で、ロンドンのデザイナー集団「TOMATO」と、辻村久信氏率いる「codomoshow」が内装デザインを担当。個人的には、ライブに行く程の「underworld」好きではあるが、「TOMATO」のアートは正直よう分からんし、その善し悪しが分かるような審美眼はあいにく持ち合わせていない。ただ、壁一面が巨大なライトになっていて、モノクロの月面写真の壁紙を浮かび上がらせる大胆な手法は独創的で面白いと思うし、一見インパクト重視と見せかけて、夜になるとなんともしっぽりとした、スペーシーで落ち着いた空間を演出するのに一役買っている。ソファー、テーブル等、インテリア関係は同じビルに同居する京都発の和ブランド「sousou」のものを採用。これまた辻村久信氏が手がけるブランドで、なかなか巧い具合に商売してるなあという印象。開店当時から「TOMATO」という言葉に対するミーハー心もあって、ちょくちょく通っていた同店であるが、最近足が遠のいてしまっている。帰りに立ち寄るのが楽しかった「sousou」がインテリア専門になってしまったり、まばらだった客の入りが徐々に知名度が上がって混み出してきたり……しかし、そんなもんは微々たる理由、一番の理由は大好きだった「豆腐のババロア」がいつの間にかメニューから消滅してしまっていたこと。齢30手前のおっさんが声を大にしては言えない、とても恥ずかしい理由なのであった。

和カフェ yusoshi+codomoshow (ワカフェ ユソーシ・コドモショウ)
★★★★ 3.5