アジェ | 京都1975

アジェ

アジェ
「熱ぇ!(アヂェ!)」と思わず店名を叫びそうなくらいに立ち昇る炎!ホルモン焼肉店「アジェ」の目玉メニュー「ホソ」は、牛の小腸の部分で、ほぼ脂の固まり。熱々の状態で口に含んで咀嚼すると「ほわっ」と、とろけるように舌の上で消えていく、なんとも不思議な食感がやみつきになりそうな絶品メニューなのである。これを焼くのが難儀で、金網の上にのせたら最後、脂が溶け出して一瞬にして火力が最高潮(マックス)に!しかし、炎をかいくぐって裏返し続けないと瞬時に焦げる!……と「焼肉奉行」には、高度なテクニックとスピードが要求されるので要注意。そんなこんなで、店内はあちこちでぼわっ!と火の手が上がる異様な光景が繰り広げられる。木屋町通りも松原まで下がると、高瀬川のせせらぎが聞こえてきそうなくらいに落ち着いた雰囲気を取り戻すが、この店内だけはいつも熱気と活気に満ちあふれ、老若男女がホルモン焼きまくり、食いまくり、喋りまくりの、飲みまくりで、これぞまさに酒池肉林の桃源郷、日本離れした無国籍な異空間を体験することができる。かなりの人気店だけに、待ち時間なしで入れることは稀で、たいがいは店の前の予約表に名前を記入して、二件となりの「待合室」にて待機することになる。待ち時間は「待合室」に置かれたテレビ・新聞で時間を潰すも良し、「アジェ」が入居する「美松会館」2Fの飲み屋街を愉しむも良し、である。ただし、店の真ん前はごく普通の住宅が存在するので、待ち時間は、騒音・ゴミ等注意されたし。

アジェ
★★★★★ 4.5