さらさ西陣 | 京都1975

さらさ西陣

西陣散策の一環として立ち寄ってみたい「さらさ西陣」。昔の銭湯を改装したという店内は、グリーンを基調とした様々な模様の浴室タイルがそのまま壁に残された造りで、アンティークというよりも、ある意味ファンタジックな雰囲気。さらに、天窓からは日光が燦々と注ぎ込み、開放的な空間となっている。簡単な書籍コーナーは、「QUICK JAPAN」やマイナーな漫画などが並ぶキッチュなセレクトで、何故か宮沢りえの「Santa Fe」が置いてあったりするのも見逃せない。ランチの目玉は、「大皿ごはん」と称するワンプレートランチ。がっつき系の量ではなく、所謂カフェごはん的な、こぢんまりとした存在感であるが、視覚的に目玉焼きが果たす役割は非常に大きく、無性に食欲をそそられる。何故に目玉焼きはかくも人々の心を突き動かすのか……。近辺は西陣ならではの面白スポットが散在するが、駐車場代が心配という方に是非ともお勧めしたいのが、「さらさ西陣」を少し東に行った場所にある「鞍馬口ガレージ」。ここなら3時間停めても¥500、24時間停めても¥1,500という割安値。船岡山登頂などと、時間を忘れたアドベンチャーも夢ではない。この駐車場には、係員は常駐しておらず、電話をすると、どこからともなくおばちゃんが登場し、お金を払うとまたどこかへと帰って行ってしまう。駐車時間など誰も計っちゃいない、こんなアナログさが残る西陣が素敵である。

cafe SARASA NISHIJIN (カフェサラサ さらさ西陣)
★★★★ 3.5