ソワレ | 京都1975

ソワレ

昭和の臭いを色濃く残した京都の名喫茶店・ソワレ。飲屋街・木屋町の雑踏の中で、よく注意しないと見逃してしまいそうなくらいに、こっそりと存在している。店内はアンティークな家具や絵が印象的。きょうびの所謂ぽっと出の「カフェ」とは違う、クラシカルな「喫茶店」としての重厚なアイデンティティーを醸し出している。この店の目玉である色とりどりのゼリーに、店内を照らす青い照明が屈折し、なんとも幻想的な世界……ていうか、けっこう腰が痛い。なんやこの病院の待合室に置かれているような素材の椅子は!奥行きも狭いし窮屈や!……夢見る乙女ならまだしも、ええ年こいたオッサンにとっては、昭和ロマンの妄想に浸るにも、それなりの根性がいるっちゅうことですな。

ソワレ
★★★★ 3.5