イチローが振返る王監督
監督と過ごした時間 イチローが振り返る
2008年9月24日(水)
■驚いた!非通知電話に「ハイ、王です」
第1回ワールドベースボールクラシックの初代王者に輝いた日本代表の王監督(左)は
笑顔でイチローの貢献を称える【Photo:Getty Images/アフロ】
ワールドベースボールクラシック(WBC)をともに戦った米大リーグ、マリナーズのイチローは、
第一報を「インターネットで」知ったそう。
真っ先に頭をよぎったのは、「ちょっと覚悟はしていたので、まあ、(退任の瞬間が)来ちゃったな」。
春先から、今季が最後になるかもという話は聞いていた。その日を迎えての思いは、
「それぞれある。一つだけの感情ではない」。
福岡ソフトバンクホークスの王貞治監督との接点で思い浮かぶこと。
そんな問いにイチローは、「WBC出場を決意したときにかけた電話」と言った。
「僕の電話、非通知でかかるようになっているんですけど、(王監督に)非通知で電話したんですよ。
そしたら、『ハイ、王です』って出ましたからね。あり得ないでしょう。
この人、すごいなあと思って。びっくりして、僕は度肝を抜かれたんですよ。
そこにもう、王監督の人柄が完全に出てるでしょう」
そこまで一気に話したイチローだが、その勢いは止まらなかった。
「だから、ホームランの数だけじゃない。記録だけで“世界の王”と言われているんではない。
人柄、器の大きさ、懐の深さというかね。まあ、そういうことが、
“世界の王”と言わせているゆえんですよ」
■王監督は白い人、僕は真っ白じゃない
王監督には「かなわない」ともイチローは言う。
「話している表情とか、よどみのない目。真っ直ぐ、この世界で突き進んでこられた雰囲気が、
それだけで伝わってくる」
よどみのなさについては、イチローがあらためて力説した。
「僕はちょっと、よどんでる。真っ白じゃない。
もちろん黒じゃないよ。グレーでもないけれども、グレーがかった白だよね。
やっぱ、白い人には勝てない。黒い人とか、グレーの人とかには絶対勝つ自信があるけど。
まあ、あり得ない存在ですよね。王監督があり得ないんですよ、恐らく」
先週、8年連続200安打を達成したときに、お祝いの電話をもらったそう。
そのとき言われた言葉が「非通知と同じぐらい、度肝を抜かれた」。抜粋

