こんにちは、ティーユです。

大学の図書館の新書コーナーをみていた時に、面白そうな本があったので、

今回は、この新書を紹介したいと思います。

 

モノづくり×モノづかいの

デザインサイエンス 

著:松岡由幸(慶應義塾大学教授)

 

 

この本がどういう本かというと、近年、急速に発展してきたデザインサイエンスを題材としたものです。

デザインサイエンスとは、今日までデザインと定義されていたデザインの枠に留まらず、デザインという人間の創造的行為を理論的に説明する新たな科学のことです。

すなわち、これまでデザインとして考えられなかったものをデザイン的な考えで捉えて成長させていくことです。

 

 

またデザインといえば「デザイン思考が世界を変える」という本が有名で、かなり多くの人に読まれています。僕もこの本は購入して読みました。

 

 

はじめに

 

この本に関しては、デザイン思考をものづくりやその使用にまでどう活かしていくかを考えた本です。

 

目次はこの通りです。

 

第1の知恵  「感動」を生み出す

第2の知恵  「つかう」をつくる

第3の知恵  「価値成長」を仕掛ける

第4の知恵  「タイムアクシスデザイン」で拓く

第5の知恵  「AGE思考」で思いつく

第6の知恵  「創発」に学ぶ

第7の知恵  「状態」を考える

第8の知恵  「ロバスト性」を獲得する

第9の知恵  「多空間デザインモデル」で開発する

第10の知恵 「マルチコンカレント」でリードする

 

この目次に筆者の言いたいことが詰まっていると思います。

 

この中の3つが特に心に残ったので、考えとともに紹介したいと思います。

 

第1の知恵  「感動」を生み出す

感動には三種類あって、
オブジェクト型」 製品そのものの機能性や造形性などに対して生まれる感動
バックグラウンド型」 自分では到底不可能な能力や努力などを感じる時に多く発生する。
コンテクスト型」 対象に出会うまでの文脈が大きく関与する
 
基本は一番上のオブジェクト型を意識して製品は作られるが、徐々に他の2つの型も存在感を出していて、3つが合わさった感動を人々は最近は求めているのではないかというところにとても共感しました。
 

第4の知恵  「タイムアクシスデザイン」で拓く

製品がこれから先どうなっていくか、それを踏まえてデザインするのがタイムアクシスデザインです。
 
日本の伝統的な手工芸品、例えば漆工や革細工などには、使えば使うほど価値が高まるものが存在すると書かれていて、これは日本の美意識(侘び寂び)に繋がっているなと感じました。
 
また長く使えるデザインを考えて、それに寄り添ったサービスを展開していくことが世界の流れであり、さらに日本が向いていることだと書かれていました。
 
このような日本の特徴を活かしたデザインが、今後日本から生まれてくるのではないか、また生み出してみたいと思いました。
 

第5の知恵  「AGE思考」で思いつく

昨今、AIが発達して分析の分野では人間から機会へとどんどん取って代わられようとしている。その中で大切になってくる人間の特徴は、人間は何かを分析する時に自分の主観を入れるということです。

 
これは、分析の精度という点では欠点でしかありませんが、そこに主観が介在することによって感動を引き起こすことができるとのことでした。
 
AIと人間の強みが合わさった共創システムをつくることが必要だという考えにはとても強く共感しました。
 

終わりに

以上、モノづくり×モノづかいのデザインサイエンスの紹介でした。
興味がある方はぜひ手にとって、読んでみていただければと思います。
 
ではまた次回。