漁獲量の
120倍も全国に流通している
熊本産らしきのアサリ問題
結構根深い問題。
輸入して国内で生育させ
出荷することで
産地の表示をすることが出来る
実際はどれが本物で
どれが偽物なのかわからない
たぶんまじめに熊本で
稚貝を輸入して育てる
もしくは国産のアサリの稚貝で
手塩にかけて育てた漁師が
お上に不正を訴えたのではないか。
2月から3月にかけて
貝が旬を迎える
一番美味しい季節に
販売を自粛する店舗
誠に残念なことになった。
この偽装は日本に限ったことでない
オリーブオイルの国のイタリアでも
過去に品質を保証する制度に
そぐわない添加問題もあった
正直者がバカをみるとは
こんなことであろう。
食を志すひとたちに
是非考えてほしいこと。
人類のさまざまな(発明)のなかで
食に関わる発明ほど
永い年月をかけた
発明は他にないでしょう。
酒の発明もパンの発明もそうです
それだけに一度発明されたものは
ずっと永い寿命を持ちます。
(伝統の味)という言葉が流行りました。
料理は
材料と調理で決まりますから
伝統の味というのは
昔のままの材料を使って
昔のままの調理でつくるものが
伝統の味でしょうか。
材料の生産の技術が進んで
昔のままの材料よりも
改良に改良を重ねた
現在の材料のほうが
ずっと美味しいときがあります。
調理の技術が進んで
昔のままの調理よりも
改良に改良を重ねた
現在の調理のほうが
ずっと美味しいときがあります。
そんなときには
昔の方法にこどわらず
新しい方法を取り入れれば
いいわけです。
しかし
昔の材料のほうがよいとわかりながら
生産性のために
新しい材料を使って
昔風に装い
(ほんもの志向)と呼び
昔の調理のほうがよいとわかりながら
生産性のために
新しい調理を使って
昔風に装い
(手作り風)と呼んでいるものが増えました。
(ほんもの志向)と呼んでも
ほんものでなく
(手作り風)と呼んでも
手作りではないのです。