産地偽装 | 佐渡の食と佐渡の食文化

佐渡の食と佐渡の食文化

生まれ育った佐渡の郷土の食や素材や料理法など綴っています。昭和の頃食べた伝統的な料理や素材にまつわる家族や村の話など交えて記憶に残る景色を綴っております。
株式会社創 代表取締役 東京都渋谷区代々木2-30-4 YCS2階
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漁獲量の

120倍も全国に流通している

熊本産らしきのアサリ問題

結構根深い問題。

 

輸入して国内で生育させ

出荷することで

産地の表示をすることが出来る

実際はどれが本物で

どれが偽物なのかわからない

たぶんまじめに熊本で

稚貝を輸入して育てる

もしくは国産のアサリの稚貝で

手塩にかけて育てた漁師が

お上に不正を訴えたのではないか。

 

2月から3月にかけて

貝が旬を迎える

一番美味しい季節に

販売を自粛する店舗

誠に残念なことになった。

この偽装は日本に限ったことでない

オリーブオイルの国のイタリアでも

過去に品質を保証する制度に

そぐわない添加問題もあった

正直者がバカをみるとは

こんなことであろう。

 

食を志すひとたちに

是非考えてほしいこと。

 

人類のさまざまな(発明)のなかで

食に関わる発明ほど

永い年月をかけた

発明は他にないでしょう。

 

酒の発明もパンの発明もそうです

それだけに一度発明されたものは

ずっと永い寿命を持ちます。

 

(伝統の味)という言葉が流行りました。

 

料理は

材料と調理で決まりますから

伝統の味というのは

昔のままの材料を使って

昔のままの調理でつくるものが

伝統の味でしょうか。

 

材料の生産の技術が進んで

昔のままの材料よりも

改良に改良を重ねた

現在の材料のほうが

ずっと美味しいときがあります。

 

調理の技術が進んで

昔のままの調理よりも

改良に改良を重ねた

現在の調理のほうが

ずっと美味しいときがあります。

 

そんなときには

昔の方法にこどわらず

新しい方法を取り入れれば

いいわけです。

 

しかし

昔の材料のほうがよいとわかりながら

生産性のために

新しい材料を使って

昔風に装い

(ほんもの志向)と呼び

昔の調理のほうがよいとわかりながら

生産性のために

新しい調理を使って

昔風に装い

(手作り風)と呼んでいるものが増えました。

 

(ほんもの志向)と呼んでも

ほんものでなく

(手作り風)と呼んでも

手作りではないのです。