今回の滞在の目的の一つが、父の現状把握と終活を手伝う事でした。

結論から言うと、すべてではないけれど、だいたい目的を果たせて満足しています。

父は、再婚相手がいたのですがその方も10年ぐらい前に他界していて、その奥さんと過ごした家に今でも住んでいます。

近所の橋

母も再婚していたけど、母は再婚相手とは別居婚みたいな感じ（お互いの自宅を所有したまま）で、私は母の家に泊まるほうが気楽だったんです。

母が健在の間、帰省時にはもちろん父の家も訪問していました。でも訪問だけなので、父がどういう風に暮らしてきたのかよく分からずに過ごしてきました。

普段の父の生活ぶり

とりあえず今回の帰省では、

近所の仲がいい人達、
緊急連絡先、取引している銀行、知り合いや遠方の友達、
家の中の様子、どこに何が置いてあるのか（使っているもの、必要なものはどこに普段しまっているのか）など、

エンディングノートで提案されていることは把握でき、だいたいは書き出してもらいました。

健康・体力・精神面では、

ちゃんと体にいいものを考えて自炊している。
普段はYouTubeや新聞、本、インターネットを使って歴史、経済、考古学、政治などの情報を追ったりで、まだ知識欲が旺盛。
外出先でも背筋もしゃんとしてて、まだスタスタと、割と長い間歩けてる。
白内障手術を終え、高血圧の薬を飲んでいるけれど、それ以外は健康体。
相変わらず、野球とお酒が大好き。

など、普段の父の様子が確認できたので、かなり安心しました。

事務的な事では、

父のノートパソコンを、問題があった時に私がカナダから遠隔操作できるよう、リモートアシスタンスを言うツールをインストールしたり、
スマホによる二段階認証の設定（紙版の暗証番号が近々廃止になるので）を行い、
そしてそれらの使い方を終えました。

これって70代後半の父には、ちとハードル高い。スマホ普段使わないし。でも、もう頑張って覚えてもらうしかないですね。

父と夫のコミュニケーションツール、、、

それは、考古学系YouTube、野球、そしてお酒でした。

夫って普段から世界各国の遺跡とかのYouTubeを観るのが好きなので、父がたまたまそういう関係のYouTubeを居間のTVで観てると、

夫も一緒に観始めて、何やら楽しそうに片言で会話していました。そして日本についたばかりの頃は、ちょうど日本シリーズと大リーグのプレーオフが放送されていたので、

午前中は大リーグ、夜には日本シリーズを観て、いろいろと父が話す野球のうんちくに、私と夫は耳を傾ておりました。

もちろん私が間に入ってヘルプしないとダメなことが多いですが、夫と父が一緒にゲーム観ながら野球のことで盛り上っているの見るのは面白いかったです。

ちなみにですが、私、若い頃にヤクルトスワローズが好きだったよなーと思いだしました。

ダイヤモンドバックスの監督は、スワローズ元捕手の古田さんとチームメイトだったとか、

栗山さん（現役時代はスワローズ）が日ハムで監督をしてた時に大谷選手が日ハムに居たとか。。。

普通に日本の野球が好きな人なら当たり前に知っていそうなことを、今更ながら父に教わりました。うわー、私、監督・コーチ・解説者をやるくらいの年代の元選手たちの方がよく知っている。。。

あと夫と二人でお酒についての話もしてて、

夫はニッカウヰスキーの歴史だとか、日本のお酒やビールについて父からレクチャーされたので、

「お義父さんと一緒にホットウイスキー飲むんだ～」と言い出し、

私と二人でデパートに行って買いに行ったくらいです。

夫が選んだのはこれでした。

ブラックニッカザ・ニッカ [ ウイスキー日本 700ml ]

Amazon（アマゾン）

行政書士さん

ちなみに今回は、行政書士の方を雇って正式な遺言書を作りました。

特に相続税が発生するほどの財産はないのだけれど、混乱を避けるためにも作っておいて良かったと思います。

で、お願いした行政書士さん、この方がとっても親切で大変助かりました。

私がインターネットで、地元の方を探してて、何となくピンときただけだったのですが、あまり思考を挟まず選択したのが良かったと思います。

地元の饅頭と言えば、ここ♬

数回ヒアリングをした後に、必要書類を集め、ひな形を書いていただいて、確認をして、父と一緒に公証役場に行っていただきました。

もちろん最初に言われたサービス内容を実行していただいたわけですが、この過程が約1ヶ月ちょっと。、滞在中にすべて終了して良かった。

直接やり取りしていて分かったことなのですが、この方、超有名ミュージシャンのご親戚の方でした。

でもそういった事実とは関係なく、ご本人は本当に地に足のついた方で、上辺だけでない親切な対応をして頂きました。

お会いした時に、私や夫と世代が近く聞いている音楽のジャンルも似てるというのも分かって、そっちのほうが面白かった。

お仕事の話より、音楽の話になって、、、。

KISSのコンサートはゴールドチケット（前方のフロア席）で、観に行ったらしいです。

私と夫が滞在中に行く予定にしていたコンサートについても「2日間通しのゴールドチケット取りました～、楽しみです。」とおっしゃってました（笑）。

まとめ

最初にも言いましたが、今回はずっと前から考えていたことが日本で出来て、本当に良かったです。

父と夫は、好きなものが似てて、それは助かるハズとは分かってたけど、言葉の壁もある。この長い間、夫が私と一緒に、父の家で過ごしたらどうなるのか、見えてなかったけど、私が思った以上にスムーズかつフツーに楽しく交流できていたのはうれしかったです。

車必須のちょっと不便な土地で、免許のない父が、一軒家に一人で暮らしてて、最初は「どうなのかしら？」と思っていたけど、

都のシルバーパスを使いこなして外出は問題なくしている、スマホは使わないけど、インターネットもフル活用してるし、普段の様子を見ていたら、しばらくはこのままで全然大丈夫だな～と思いました。

【日本滞在】父のこと