罰ゲームだと言ってくれ | ちくちくタウン

罰ゲームだと言ってくれ

きっと罰ゲームなんだと思いたい・・・・・。


それは風の強い休日の日。


川沿いの大きな公園に行ったときのこと。


人はほとんどいない。


公園内の芝生の広場に進んでいくと


二十歳ぐらいのぽっちゃりした女性が


バトミントンをしている。


俺は歩きながらそれに気づき見ている。



女性がシャトルを打つ。






そしてもう片方の人がそれを打ちかえ・・・・・・




打ちかえ・・・・・




打ちかえ・・・・さない。





というよりも


一方には誰もいない。





一人でバトミントンをやっているのだ。



風の強い日に。



一人でバトミントンをやっているのだ。



向かい風を相手にして。







当然相手は風。


相手は気まぐれ。


思うように戻ってくるわけでもなく


打ってはひろい打ってはひろいの繰り返し。




なんか 悲しい光景。


楽しくなさそう。


むしろ修行だ。





横を通るとき目が合った。



そのまま通りすぎる俺。





キマヅイ。 




なんもしてないのに。







5分ほどして同じ場所を通ると



もうすでに彼女はいなかった・・・・・。



きっと相手も気まずいと思ったのであろう。




他人に対してあんな悲しい気持ちになったのは


何年ぶりか。


お願いだから罰ゲームでやってたって思わせてほしい。


そう思った休日の午後であった・・・。