妖怪屋敷 | ちくちくタウン

妖怪屋敷

営業で回ってると、


色々な取引先がありますよ。


人間って人それぞれだからなー・・・。


鬼みたいな人もいれば


天使みたいな人もいる。


鬼みたいな性格の人は


言っても聞かないんだから、


はいはい、と従順になるのが1番である。




しかし今日はある意味 


取引先を紹介しよう。




そこは年配の女性二人が


営んでいる店だ。


二人で生活しているらしい。




みんな言う。







そこは妖怪屋敷だと。









妖怪屋敷だといっても


四畳半ぐらいの対面式の販売店だ。







まず店に入ると,




店なのに、


ゴミや食べかすが思い切り散らかっている。


汚い




そして


なんともいえない異臭がする。




俺の鼻をチクチク刺激する。


ここで息を吸いたくない。とか思う。






それだけじゃなく


その二人組みが


ほんとにヤバイ姿をしている。






ひとりは細身、ひとりは太めである。




まず化粧なんてものはない。





細身のほうは


もの凄い勢いで、


顔にしわが入っている。


目の下には何重ものしわだ・



そして鼻はとがっていて


見た目はまさに魔女である。


思い切り、トンガリ帽子をかぶせたい衝動に駆られる


ホウキがあったら


いまにも飛んでいきそうである。




太めのほうもこれまた


キツイ。


太めといっても


全体的に太っているわけではなく


異常な下腹の出方なのだ。


病気じゃないかと思うほどだ。


絶対足元は見えていないはずだ。


顔をみると、


思いっきり鼻毛が出ている


わっさァー・・・!!!だ。



外見の事を悪く言うのは良くないとわかっている


しかし最低限の身だしなみみたいなものがあるだろう、


そういいうのがまったくないのである。







ほんとにこいつら、完全に女の形跡がない。


何をきっかけにここまでになったのだ。


無法地帯かここは。





人間性も異常だ。


話し出せば


自己主張ばかり。


自分達は正常で


周りはおかしいといった考え方だ。



しかも会話というものが成り立たないから大変だ。


こっちが投げかけた言葉やら質問を


まともにかえしてこない。


おそらく自分でも理解していないはずだ。


しかも一度しゃべりだすとわけのわからない方向まで


話がとんでしまい、


こっちがある程度さえぎらないと延々と終わらない。


少し強引に話を進めないとここの空気を吸い続けることになるのだ。



おまけにお互いいない時に


悪口の言い合いだ。


太め「あの人はもうボケてきてるから、

  

   ほんと困るんだよねー・・・・・まったく。」


俺「あーそうですかー・・・。あははー」



   俺から言わせれば、オマエもだよ・・・・・・。








絶対この店に訪れる人々は


思うに違いない。


妖怪屋敷だと。







それを決定的に思わせるものが


カウンターにある。






なぜか



常時



包丁がおいてあるのだ。




あの、刃が四角いタイプの包丁だ。



おかしいだろ、包丁って。




いったい誰を追い返そうというのだ。


それともきたお客さんをとって食うつもりか!?









その包丁を手に持てば





鬼婆にしか見えないぞ。


通報されっぞ。





はっきりいってこの二人、最強タッグだ。


泥棒ぐらいだったら簡単に追い返せるよ。



この二人の関係は


細身のほうが、太めのほうを


アニヨメと呼んでいるので


一応、姉妹ってことになるのか。年齢は不詳。



どうして二人で住むことに至ったのかは不明だ。





          




しかしこういう店、もうやっちゃイカンとおもうのよね、俺。


店にやる気がないわけで。


しかしここがこの地域の学校関係の販売店になっているわけで。


お客さんも迷惑じゃなかろうか・・・。














こうなったらエッセイでも書くかな。

















ホラーエッセイってどうでしょう。





















               鬼婆日記