超高度。UFOキャッチャー | ちくちくタウン

超高度。UFOキャッチャー



のま猫 捕らえてきました。


UFOキャッチャーでのま猫取ろうとしたけど、


だめだったので、 着ぐるみのま猫撮ってきました。




というわけでゲーセンに行ってきたわけだが、


そこで嫌な店員を見かけた。




一組のカップルが、リラックマを


必死に取ろうとしていたのだが、


なかなか取れない。


女の顔が曇っている。


男も次から次に飛んでいく金に


泣きそうな顔をしている。


確実にお札何枚かは投資している。


女は一向に「もういいよ、」という一言をいう気はなさそうだ。


がんばれ、男。


男は大変だ。


男は貢物に必死なのだ。


こっちまで泣けてくる。


もうほんの少しで取れるところまで来ているのだ。


何度も何度も投資してやっと出口まで近づけることができたのだ。


もう、ほんの少しなのだ。




どうしてもとりたいのであろう、


カップルはいろんな方向から


リラックマのぬいぐるみを見ている。


そうだ、いろんな方向から見て、


どうやったらとれるか、研究するのだ、


じっくりと研究するのだ!


だれも文句は言わない!


がんばれ カッポ―!








そのときだ!








ツカツカと歩み寄るメガネの店員。


無言でUFOキャッチャーの扉をあけ、


穴から遥か遠い位置へと景品を戻す・・・・・・・・・






呆然とするカッポ―・・・。






この店員、さっきからちょこまか動き回り、


景品を直しつづけている。


入念に。


いかにも俺は仕事ができるんだぞー!的な


テキパキした動きだ。




こやつめ、


とれそうな景品を探し回らせるような隙も与えないようだ・・。



        

     



・・・・しかしこれはただちょっと、カップルが正面を離れただけなのだ。


すぐ横面にカッポ―がいるのに!!


まだリラックマをじっと見つめているのに!!




いったいどんな気持ちで穴まで近づけたとおもってるんだ!



お前は、砂漠でやっとオアシスを見つけたのに、


また引き戻されたらどう思うか!




ひどいひどすぎる・・・。


これでは小銭が尽きて両替にいこうにもいけないではないか!


あの店員がいる限り、そこに立ち尽くすしかないではないか!




店員の動向をうかがいつつ、


すばやく両替に行かなければならないという


ミッションが課されるではないか!






そうか、そういう高度なUFOキャッチャーなのか!!!!




1番近い両替機を前もってチェックしつつ


もし小銭が切れれば


店員の動きを察知しながらタイミングを計り、


そして実行するすばやさと精神力が必要なのか!?


いろんな試練に耐えてキャッチせねばならない。


ううむ、ハイレベルだ・・・・。













いや、ワイロか・・・・?


ワイロが必要なのか・・・?


小銭が尽きたとき、







「ちょっとキミ、これでジュースでも飲んできたまえ。」的な。







そういう暗黙の了解があるのだ。


きっとあるのだ。





いやだ、そんなの。


どうして楽しい空間で


精神力をすり減らさねばならんのだ。








当然そのカッポ―はクレームをつけたようだが


一度位置を変えられて、またもとの位置にもどされては


気持ちも萎えるというものだ。


とれそうな気分も台無しだ、これじゃ。




その後も何回かそのカップルはチャレンジしたが、


結局断念。  リタイアだ。


そのカップルが寂しげに歩き出した 直後・・・・・




すぐさまツカツカと店員がまた直しに来る・・・・・。



・・・・・・・・・・・。



オマエ、やる気出しすぎ。