「BLACK LAGOON」9巻読み終わりました。

GX立ち読みしてても休載あったりしてストーリー追えなくなったので単行本待ってたんですが正解でした。

あまりマンガを読んで満腹感は得られないタチなんですけど、7巻から9巻はのめり込んで読んじゃいましたね。

日本編からロアナプラに戻ってから少しバタバタしてた話が続いたので読者辞めようかと思った矢先に舟戸与一ばりのハードな内容に大満足でした。

考えてみるにこの作品、ハードボイルド小説や初期の舟戸与一ファンとアニメファン(モエ)を両方獲得している希有な作品なんですよね。しかし今回は画は萌え要素ありだけど、内容はウルトラハードで個人的にはこの路線で行くことが正解だと思いますけどね。

舟戸小説は現在、バックボーンであった国際情勢が全面的に出てきて冒険小説の味が薄まってきているのが否めない中、南米三部作で感じられた醍醐味を久々に味わいました。

正義や倫理観ってのは主観的なモノでしかなく、それぞれの立場以外からみれば全てグレーだっていう主題が見えてきて、この作品の主軸となるテーマがはっきり示されたんじゃないでしょうか。
ダークナイトあたりの影響はあるんかな。
結果として誰も幸せにならないという締め方も舟戸テイストにあふれてますね。

久し振りに読み甲斐ありましたよ、ラストの締め方も後味悪くないようにまとめてあるのでまた良し、しかもいくつかの伏線張ってあるので連続活劇として更に良し。

イイ映画観たときと同じくらいの興奮味わえました。

大満足。