今度は農家への所得保証をするためにイロイロ奔走しているみたいですねえ。また否定すんのかと言われますが当然焼け石に水、恒久的な効果を得ることは考えにくいです。
何故かと申しますにワタクシ、就業当初はナンとナンと養蚕やらされてまして、蚕業家への所得保証があったんすよ。実にその保証額が繭単価の2/3だったりしていったい何の価格なんだろと思いました。自分は教材として扱っていたのでとくに打撃はありませんでしたが、しばらくしてその保証もなくなった現在、日本における蚕業は壊滅しております。(この年齢(現39)で蚕業技術習得できたのは貴重な財産だと思ってますけどね)
さて、話は戻しますが、そんな感じで農家への所得保証したところで単なる自転車操業ということは明らかでしょう。
じゃあナニが現在日本における第一次産業を衰退させているのかということを言及してみますと、日本の生活水準に対して生鮮食品の単価があまりにも低すぎると考えているわけです。
正確に調べたワケじゃありませんが、日本の商品単価が軒並み上がっていくペースに対して、生鮮食品の価格の上昇に関しては異常に日本国民はナーバスになり、高いことイコール非常に悪いことと考えがちです。
しかし、日本の食生活を考えると、食品廃棄率が未だに30~40%、それだけ無駄があるわけなんですよ。安く買えるから捨てるという悪循環が発生しているわけで、これが生鮮食品が今の3倍から5倍になったとすると、どうですか?廃棄するヤツなんていなくなると思いませんか?生ゴミも減るので廃棄が激減、当然環境にもいいわけです。
最近はメロンなんかが食べられるようになったから豊かになったねえ(中流意識の自覚)とかいいますが、さにあらず、生鮮食品は単価の上昇率が低いために所得が上がったことによって裕福になったと錯覚してるんじゃなかろうかと思うんですけどね。
当然海外からの輸入物が出てくるわけですが、車にだってしっかり関税かけてるんだからしっかりと生鮮食品にも関税かけてもらいましょ。その分国庫も潤うんだしね。
それによって価格保証をしなくて済む分どっかに回せるってモンです。
食に関しての危機感が薄い日本人に対してはイイ刺激になると思うんだけどねえ。
だってね、中間卸売りでマージン取られてるにもかかわらず、サンマが80円ってのは一体原価いくらで引きとってんのよって話ですよ。
まあ、こんなの日本では最強と言われているオクサマそうに絶対受け入れられる事のない提案ですから実現することはないでしょう。
しかしながら先の日記にも書いたように、民意とか大衆の正義なんて結局自分の側の勝手な形解釈した至極無責任なものだし、先とか全体を見通してないものが大半なんだから、その上を行くことを実現できることが政策とか政治ってもんじゃないんですかね。
一見無謀で指示されないものでも結果が出れば誰も文句は言えないと思うんですけどね。
全部とは言えない提案だけど、おかしいと思うところを正常に是正して然るべき所を活性化させるのは別に変なことではないと思うんですがね。(これはミクにも書けんわな)