今日はマヤ神聖暦で『香 12』(死周期)
以前にもちょっとご紹介しましたが
これは、グアテマラで入手していただいたマヤカレンダー。
マヤ神聖暦とマヤ太陽暦が一緒に見られるようになっています。
いちばん外の円に描いてあるのがマヤ太陽暦の月
その内側がマヤ太陽暦の数秘
その次にマヤ神聖暦のナワールの円があり
いちばん内側の円はマヤ神聖暦の数秘です。
なので、外側から読んでいくと
今日はポプ月の初日(マヤは始まりの日を0で表します)で、『香 12』が巡っている
というのがわかります。
先日も記事にしましたが、マヤの正しい伝統では(後の科学的計算ではなく)
マヤ太陽暦の始まりが1年の始まりであり
その日に巡るマヤ神聖暦のナワールが、その年の守護者となります。
A Year Bearer is a Tzolk'in day name that occurs on the first day of the Haab'.
A number of different year bearer systems were in use in Mesoamerica.
イヤーベアラー(年の守護者)は、ハアブ暦(マヤ太陽暦)の最初の日に巡るツォルキン(マヤ神聖暦)の日の名前(ナワール)です。
メソアメリカでは様々な年表示システムが使われていました。
(マヤの天文学)
ここにある「様々な年表示システム」というのは「年の表し方」ということで
1年間の暦(マヤ太陽暦=ハアブ暦)が何種類もある とか
マヤ太陽暦=ハアブ暦のカウントが地域(部族)によってそれぞれ違う ということではありません。
たしかにマヤ文明にはたくさんの暦が存在しましたが、365日周期の暦はマヤ太陽暦であり
その始まりが新年=年の守護者の着座の日です。
ただ、現在においては残念ながら
マヤの暦の計算サイトや、マヤの公的な機関などでもハアブ暦(マヤ太陽暦)の始まりがズレてしまっています。
これは長い長いマヤ文明の歴史の間に伝統が崩れてしまったからであり
本来は(また現に現在のシャーマン達も)上記のように
年の守護者の巡る日がマヤ太陽暦の始まりの日
逆に言えば
マヤ太陽暦の始まりの日に巡るマヤ神聖暦のナワールがその年の守護者であるという認識です。
(この詳しい解説にご興味ある方は、先日の記事をご覧ください)
さて
「年の守護者」は、文字通りその1年を統括し影響を及ぼすスピリットと考えられています。
『香』(ノッフ:キチェー語/カバン:ユカテク語)は「叡智」を象徴するナワール。
だから『香』の年は、知識を得ることや経験を積むことが大事かな。
初めから叡智にあふれている人などいるわけも無く
皆、教えや経験を通して知識や知恵を得ていくでしょう?
そんな風に様々な経験を叡智に変え、自己成長する年にできたら良いですよね
マヤ太陽暦の始まりと年の守護者の関係についての記事はこちらです