今日はマヤ神聖暦で『ワニ 1』(ワニ周期)
アラビア語を読むにゃんこ(笑)
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ユカタンのマヤの伝統では、今日の『ワニ 1』がマヤ神聖暦のスタートの日とされています。
ホゼ博士はユカタンの伝統を参考にされていたので
ホゼ博士の「ツォルキン表」は『Kin 1 赤い龍/赤い龍 音 1』が始まりになっていますよね。
私も、長年‟マヤ暦メソッド”を学び、Kin1スタートに馴染んでいたので
「260日周期の始まりは『赤い龍』」という感覚が強いです
もちろん、ホゼ博士の暦の『赤い龍』とマヤの伝統の『ワニ』は全く別のモノですが
(『赤い龍』=『ワニ』ではないということね)
でも、ホゼ博士が『ワニ』を基に『竜』という紋章を考案されたのは明白なので
なんとなくこの『ワニ 1』という日に「始まり感」を覚えるのは仕方のないことかもしれません(笑)
私が今学んでいるキチェーの伝統では、マヤ神聖暦の始まりは『サル 8』(トカゲ周期)
え?「サル」? しかも「1」じゃなくて「8」?
…って思う方も多いと思います。(私もそう思ったw)
でも、これにはちゃんと理由があって
『サル』(バッツ:キチェー語/チュエン:ユカテク語)には「より糸」「始まり」という意味があり
さらに『8』は人間の両手両足の2人分の数。
『8 バッツ』は、男女2人が両手両足を合わせ交わることによって新しい命が生まれる象徴とされているからなんです。
何といってもマヤ神聖暦は「妊娠暦」と呼ばれたりもしますから
そういう意味で、『8バッツ(サル 8)』がマヤ神聖暦のスタートというのも納得できますよね。
この、「神聖暦の始まりのナワールの違い」はどちらが正しいとか間違いとかではなく
マヤ文明が滅亡した後に各部族に受け継がれた伝統が、その後に辿った分化によるものだと言われます。
これは、ナワールの呼び方の違いにも表れています。
参考までに ですが
『ワニ』(イモッシュ:キチェー語/イミッシュ:ユカテク語)を表すマヤ文字は、「暦の始まり」を意味するとされます。
これが『ワニ 1』が神聖暦のスタートとされた所以でしょうか。
ただ、同じく『ワニ』には「水」や「海」という意味がありますが
「世界(大地)が海に浮かぶワニの背中」という観念は、マヤではなくアステカのものなので
こちらをマヤ神聖暦のスタートと結びつけるのは、もしかしたらちょっと違うかもしれません。
といっても…いつも書いているように、「暦」って「流れ」とか「循環」を表しているでしょう?
だから、昨日で1サイクルがブツっと終わり、今日から全く新しいサイクルが始まる…と言い切れるものではなく
芽生えた命が生まれ、さらに成長を重ね、だんだんに進化していくように流れの1ポイントというわけですね。
言ってみれば、毎日が260日周期の終わりでありスタートでもあるとも言えるでしょう?
だから、気持ち的な区切り?として、今日の『ワニ 1』を活用するのも『サル 8』の意味を活用のも
どちらも大切なんじゃないかな。
260日前の『ワニ 1』(2023年3月20日)、あなたは何をしていましたか?
260日後の『ワニ 1』(2024年8月21日)、あなたは何をしているかな?
今日はそんなことをちょっと考えてみてね