今日はマヤ暦では、『夜 4』(祖先周期)
これは、昨日の朝の卦。
『雷水解』。
何度か書いてきたけど、あらためて私は『雷水解』が大好き
『雷水解』はね、易経の40番目の卦で
「雪解け」とか、「春に向かう場面転換」といった意味を持ちます。
…って聞くと、なんだか柔らかくて暖かくて
「もう春だね~(ウキウキ~)」ってイメージかな。
でも、実は実は、悲しいくらいの厳しさを内包する卦…なんですよね。
雪解けといったら、雪が溶けることだけど(あたりまえ)
雪が溶けるってことは、それまでに雪が降っているってことで(あたりまえ)
雪が降るってことは、それまでは厳しい冬だったってことでしょ。(あたりまえすぎw)
その、厳しい冬って、ほとんどの人は望んで迎えたわけではないですよね。
自分ではどうすることもできないけど、冬は来る。
それは誰のせいでもないし、抗えないこと。
もちろん、冬に備えて寒さ対策をしているかしていないかで過ごし方は違ってくると思うけど
でも、厳しい冬が来るのには抵抗できないですよね。
その、来てしまった厳しい冬がようやく終わりに近づいて
雪が溶けだして、お日さまの光が暖かくなり始めて
「あ、やっと冬が終わるな」って希望を感じ始められる頃
『雷水解』って、私の中ではそんなイメージなんです。
でも、雪が溶けてすぐ春は来ないでしょう?
雪が溶けたころに吹く風は、めちゃくちゃ冷たかったりするでしょう?
なんなら雪解けの翌朝は、道が凍っていて滑ったりするでしょう?
雪は溶けても、まだまだ厳しさは残っているけど…
でも、でも、雪が溶けてきたんだよ
春は近づいているんだよ
そろそろ冬の厳しさを嘆くのは終わりにして、来る春に目を向けようよ
っていう、厳しさの中の希望?みたいな?
…伝わるかな、この感じ。
起こってしまったこと
出会ってしまったこと
知ってしまったこと
それは、どうしようもできなかったこと
でも、そろそろそれに折り合いをつけて溶かせないかな。
雪解け水の後には、柔らかな土が顔をのぞかせて
そこにはきっと小さな芽が出てくるから。
雪が溶けないと、芽は出てこれないから。
そんなことを教えてくれる『雷水解』が大好きなのです
『雷水解』は、ただ「難が解ける」だけでは伝わらないし
「解消する役割」でもないみたい。
ちゃんと易経の意味を知ると、もっと深く読めるよ
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ちなみに今朝の卦は
本卦
【水火既済】
之卦
【地火明夷】
なるほど。
今は、まだね。
【地火明夷】もね、「失意の後に希望が来る」ということではないんだよ~