




新年明けましておめでとうございます。
本年も何卒宜しくお願い致します。
さて、本日は標本についてお話していこうと思います
①標本を残す意味とは?
これはかなり個人によって考え方、捉え方に差があるものと思いますので私個人の意見としてお考え下さい。
①の表題についてですが、データを残す為と考えています。
例えば絶滅危惧種を偶然採集して標本に残したとしましょう。
数が少ないのに可哀想等のお気持ちが出るのはご最もですが、標本を残す事で何年何月迄はこの地域に棲息していた。という明確なエビデンスとなります。
※エビデンス...根拠の事。
写真ベースでデータを残せばいいと思われる方も居られると思いますが、種類によってはゲニタリア(交尾器)の形状での比較等、見た目だけでの見分けがほぼつかない種類も存在する点。合成写真による虚偽の報告等ある事を考え、標本として残す事が1番確実と考えられます。
また、ブリーダーの方(主にカブト、クワガタ)においては思い出の個体の為、標本を残したいという方を多々居られます。
例として、とあるお店から生体を購入しましたが、お店の閉店により、もう手に入らない系統となってしまった場合や、初めて飼育した種類などが挙げられます。
ですが、最終的に標本として残すかどうかは採集者及び飼育者次第です。自分の考え方を押し付ける様な事が無いことを切にお祈りします。
②タイプ標本とは?
タイプ標本をご存知でしょうか?
稀に販売されている事もあるので見かけた事がある方、購入して所持している方もいらっしゃるかもしれませんが、簡単に解説します。
多くの場合、タイプ標本には赤いラベルが付いている事が多い気がします(タイプ次第で色を変える場合も有るそうです)
そんな赤いラベルが付いている標本ですが、その種類を記載する時に用いられた標本を意味します。
詳しく言うと論文に記載した形質の保証、要はこういう形です。を示すために使った標本という事になります。
しかし、一部の種類は大顎の形や体の模様等に個体差が存在します。その為、タイプ標本にはタイプシリーズと呼ばれる幾つかの分類が存在します。
①担名タイプ
新種として記載した個体の形質を保証する唯一の標本
ホロタイプ、シンタイプ、ネオタイプ、レクトタイプ等が該当します
②担名以外のタイプ標本
こちらについては担名タイプの予備や観察を行う上での補助的な役割を持つ標本となります。
例として、Aという個体を10頭用意して新種として記載。内1頭をホロタイプに指定した場合、残りの9頭がこの部分に該当します。
パラタイプ、パラレクトタイプ等が該当します。
③標本の種類について
標本というと多くの場合昆虫標本や骨格標本を連想するかと思います。ですが一口に標本と言っても種類は多岐に渡ります。そこで代表的な種類の標本について軽く紹介します。
①乾燥標本
乾燥標本とは、検体となるサンプルを乾燥させて保存している場合に云います。昆虫や骨格標本で用いられます。
②液浸標本
こちらは検体となるサンプルを保護液中に保存しているタイプの標本です。簡単に言えばホルマリン漬けの事ですね。魚類や水生昆虫、寄生虫に用いる事が有る標本です。
③樹脂標本
こちらは検体を樹脂中に封入した標本と、検体の細胞をポリマーにて置換した標本(プラスティネーション)の事を指し、内臓組織や昆虫のアクセサリー等で用いることがあります。
如何でしょうか?私自信浅学の身で有る故、間違い等有るものとは思いますが、ご参考になりましたら幸いです。
では、今日はこの辺で。
ドンミヤマクワガタ WF1→WF2
ベトナム クゥアンナム・タイザン産
2021年11月頃羽化
2022年4月産卵セット
セット内容:コバシャ中、カブトマット(BUBU)
加水量:通常〜やや多め位
2022年5月割り出し 15頭





世界で最も美しい種類とも言われており、正直シジミなのかタテハなのかどっちかにせーやってのが本音
ミイロと和名がつく昆虫自体が色がきれいな種類が多い気がする。
因みにこれ裏面。








アメリカ・ミズーリ州産 CBF2
アメリカのクワガタではあるが、形状はユーロミヤマ系のそれである。
これについてはケンタウルスオオカブト(Augosoma centaurus)と同様にかつて祖先とした種類が存在した大陸
(ゴンドワナ大陸)が別れ南アメリカ及び南アフリカとなった様に、ローラシア大陸が北アメリカ及びユーラシア大陸に分離した際に種として分岐し、現在に至る物と推測される。

















お疲れ様です。
2023年8月1日時点でこのブログを開設してから早いもので10年経ちました。
当時中学2年生だった私は気づけば社会人6年目となり、生活の拠点も地元であった岩手県から神奈川県へ変わり、ブリードの環境や種類もだいぶ変わりました。
身長は伸びませんでした
これからも自分のペースでゆっくりと記事を書いていくつもりですので、何卒宜しくお願い致しますm(_ _)m
では、今日はこの辺で。