職場にて。

 

上司「明日だっけ?」

 

私「ハイ」

 

そう。明日は元夫が私の部屋に荷物を取りに来る。

 

上司「大丈夫か?殺されたりしないだろうな…」

 

私「大丈夫です!」

 

上司「心配だ…元夫が居る時だけでも行こうか?」

 

私「(そこまで迷惑かけるわけにはいかん)大丈夫ですよ!(笑)」

 

上司「ここの部署のみんなで待ち構えようぜ(笑)」

 

同じ部署の人「浅田さんの部屋でみんなで仁王立ちしてしようぜ(笑)」

 

私「あはは(笑)」

 

本当に、同じ部署の人たちは優しい方々です。

表面的な優しさではなく、「嫌われたくない」という思いからくる優しさではなく。

本当に相手の気持ちを思ってくれます。

大好きです。

 

そんな冗談を言いながら、いよいよ元夫が来る日。

私は、殺される事はいくら何でもないと思っていましたが、

あの罵詈雑言LINEの後…。

嫌な事、気分が悪くなる事を言われるのを

覚悟していました。

 

元夫、LINEにて「もうすぐ着く」

 

どきどき。

そわそわ。

 

車の音がして、来た!と分かりました。

 

インターホンが鳴り、私は鍵を開けました。

 

 

元夫「あんだけ言い合えるのはいい事だと思います♪」

 

私「」

 

どんだけポジティブなんだ。しかし、これも本心かどうかわからない。

 

そして、久しぶりの再会。

 

元夫「はい」

 

両手を突き出し、ハグを待つ元夫。

躊躇していると、抱きしめられました。

 

そこで、私は泣いてしまいました。

 

私「別れたくないのに…」

 

元夫「ごめん」

 

自分でもびっくりしました。私別れたくない。本心です。

借金を隠してなかったら、今も一緒に暮らしているはずです。

でも、借金隠してたのはやっぱアウトです。

 

元夫「明日も来ていい?会いに来るよ」

 

私「うん」

 

 

そして。

さっさと荷物を積んで、元夫はレンタカーで去っていきました。

 

随分すっきりした部屋を眺め、

思いのほか気持ちはスッキリしていました。

 

明日は元夫が泊まりに来る。

泣き腫らした目で部屋を見渡しながら、

それが最後かな。なんて思いながら。