これは、過去にもアップしたことのある写真ですが。
血管がボコボコしてくる静脈瘤。
上の写真と下の写真で、特に、膝裏の内側、だいぶ変化しているのがおわかりいただけるでしょうか。
静脈瘤は静脈の弁が壊れるのですから、壊れた弁は手術でしか直せません。
でも、鍼だけでも、足がなめらかになってきています。
フォジレボでは、今は、整体が主体で、臨機応変に鍼も用いています。
整体だけ行う場合は、服を着たままなので、血管の状態を拝見することはありません。
先日、整体施術を終えた後、「私、足に静脈瘤があるんです」と、おっしゃる方がいらっしゃいました。それで、この記事を書く気になりました。
下肢静脈瘤の問題は、静脈瘤ではないのでは?と思うんです。
静脈瘤「だから」、なんらかの問題が起きる・・・・・足がだるくなる、重くなる、むくむ・・・・のではなく、血行のうっ滞が起きる状態があるから、静脈瘤ができてしまうのです。
問題は、血行不良。それをよくしていくことは、鍼や整体でできることです。
写真の方は、静脈瘤を気にされていたのではなく、主訴は膝の痛みでした。
脚部のアライメントをととのえると同時に、循環をよくしていった結果、膝に水がたまりにくくなったり、下肢のボコボコも少なくなっていったのでした。
昔、イギリスに滞在していたことがあったのですが、そのときに、町を歩くお年寄りに、すごく多く見受けられたのが、下肢静脈瘤でした。ふくらはぎがボコボコで、足首がなくなり象の肢のように、むくんでいた方も少なくありませんでした。
他の国はわかりませんが、もしかしたら、東洋よりも、西欧諸国に静脈瘤は多いのではないでしょうか?
肢の血液やリンパ液を、上に戻していくのは、静脈に添う動脈の拍動、そして、筋ポンプの力です。
ふくらはぎって、まさにポンプみたいなカタチをしていますよね。
昔の日本の畳生活では、静脈瘤は起こりにくいのではないかと思いますが、イス生活が多くなった今後は、増えていくのではないでしょうか。
しゃがむ、正座する、あぐらをかく・・・・・・をしっかり曲げたり伸ばしたりする動きは、静脈の流れを促進します。
着圧ソックスは、補助でしかありません。
立ち仕事で、足がむくむ方は、お仕事の合間に、よく足の屈伸をしてくださいね。
筋肉量が少ない方の方が、静脈瘤ができやすいですから、よく足を動かしてください。
仕事の合間などに、寝そべることができるなら、仰向けに寝て、足を上げ、膝をバタバタ曲げ伸ばしするのもいいでしょうね。
それができない・・・膝に問題をかかえる方は、まずそれを整体で修正しましょう。
静脈瘤は手術でも改善できるようですが、それ以前に、静脈瘤が起こりやすい状態を解消していきましょう。