プロキオンステークス ― 分散と期待値の選択
プロキオンステークスは、毎年のように展開と馬場の影響が結果を大きく左右するダート重賞である。
能力比較だけでは結論に至りにくく、むしろ「どの馬が走るか」よりも「どのようなレースになりやすいか」を考えるべき一戦と言える。
今回の予想では、明確な一本被りの本命は置かなかった。
理由は単純で、先行力・差し脚・コース適性のいずれにも強い偏りが見られず、レース全体の不確実性が高いと判断したからだ。
そこで採用したのが、
京都ダートでの実績、近走内容、枠順バランスを軸にした3連複ボックスという選択である。



単勝的中を狙う局面ではなく、
「馬券として成立する確率」を最大化することを優先した。
8頭という点数は決して少なくないが、これは感覚的な広げ方ではなく、
リスク分散という観点から導いた結論である。
ダート重賞はしばしば“能力通りに決まらない”。
だからこそ、的中の形を一点に固定せず、
複数の結末を受け入れる構えが必要になる。
結果がどう転んだとしても、
今回のプロキオンステークスは「読みの精度」よりも
「選択の妥当性」が問われるレースだった。
その意味で、この馬券は一つの合理的解であると考えている。
理屈を積み重ねた先で、それでもなお心は発走の瞬間を待っている。