劇団・維新派の
主宰・演出家である松本雄吉さんがお亡くなりになった。
大学生の時に、不思議な縁でこの方の関わる芝居に出会ったのが
その後自分で選んで芝居を観るようになったきっかけ。
趣味を観劇というには程遠いレベル、
音楽の趣味くらいの基準で
好きな劇団や演出家のものを時々観る程度の私にとって
維新派の野外公演だけは、旅を兼ねた毎年の楽しみになっていた。
年明けに観た愛知県の劇場での公演は、
維新派としてものではなかったけれど、
あれはとても良かった。
とても良かったから、
今年の維新派の公演はいつも以上に期待を持って案内を待っていたのだ…。
でも、あれが最後の作品になってしまったなぁ。
そうか、彼の新しい作品はもう観られないのだなぁ。
温めていたアイディはどんなものだったのだろう?
彼の創作の世界は私の日々の生活に
随分と影響を与えてくれていたのだ、と改めて気付く。
思いのほかの喪失感。
心からご冥福をお祈り致します。