昔付き合ってたあなたの前ではあたしは羊だった
あなたがいうこと全ておかしくて笑えた
好きな人と付き合えたのは初めてだったから顔を見る度にキュンとした
遠くからでも貴方のことはわかった
あなたは笑うとき口を大きくあけて笑う
笑ったら綺麗に並んだ白い歯とピンク色の歯茎が健康的に光って眩しかった
話す時もいちいち物事を考えて話してくれるのが好きだった
あたしを傷つけたりしない言葉を探してる姿が愛しかった
考えるときあなたは口をきゅっと結ぶ
うーん....なんて言いながら
考え込む。
その横顔がなぜだかとても幼く見えて笑ったら
なんで笑うんだよってあなたも笑った
初めて手をつないだのは
あたしの家から数メートルの長い一本道で二回目に帰った時だった
あなたは話しててもどこかそわそわしていて考えるときの癖が出ていた
なんだか上の空でいるあなたに少し腹が立ってすねてみた
あなたは慌ててあたしを見る
ごめん、そう言って手をつないできた
初めてのそれはとてもぎこちなくて
とても暖かかった。
ふふ、とあたしが笑うと
なんで笑うんだよって
あたしの大好きな照れた笑顔で
また手をぎゅっと握った
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