妄想小説です




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それから、


ゆうすけは


当たり前のように


毎日うちに帰ってきた・・・。




私より、早かったときは


いつも、海で待ってた。




ただ、毎日一緒にご飯を食べて


何をするでもなく


海を見て


お互いを求め合って


朝を迎えていた・・・。












私、結局まだ


ゆうすけが、何してる人か知らない・・。




仕事場以外


私とゆうすけの世界は




海と、うちの家。




閉ざされた世界


その小さな世界で


わたし達は


身を寄せ合ってる・・・




そんな気がしてた。






『なぁ・・・』






私を腕枕してるゆうすけが


ツンツンッと肩を突いてくる・・・。






『ん~?』


『あれ・・・。』


『ん?』






指差した方向には


何かを映すことのないテレビがあった。






ん?


・・・・・・あ!






『写真!』


『いつまで置いとくの?』


『え?ゆうすけ、気になる人?』


『目に、はいんだよ!』






なんか、すねちゃってるゆうすけ。


プイっと向こうを向いてる




これは・・・ヤキモチか?






『ぶ♪らしくな~い♪』


『あ?』


『そんな人だったの~?』


『うっせ~なぁ~。』






起き上がると


毛布をまとって


ベッドを降りた。




テレビの前で


立ち止まる・・・。




手に取った写真。




私とあいつが


笑って寄り添ってる写真。






『ね・・・ねぇ、ゆうすけぇ…』


『ん~?』






シュッ




っと、ライターの音がした。


振り返ると


自分で持ってきた灰皿を出して


ベッドに腰掛けて


タバコを吸ってた・・・。






『いつの間に、ウチって喫煙可になったんだっけ?』


『俺がした♪』


『ったく・・・。でさ・・・。』


『ん~?』






白い煙が


部屋に漂う・・。




その向こうで


ゆうすけが、私を見て笑ってた・・。






『これ、捨てて?』


『は?俺が?』


『ん・・・。宜しくね♪』






そう言って、


ゆうすけに近寄ると


写真を無理やり渡して


ベッドに潜った。






『破るなり、切るなり、燃やすなり・・・好きにして・・。』






呟いた私。


ギシっと、ベッドが軋む。


私に負いかぶさって、


耳にやさしくキスをすると


ゆうすけは立ち上がった。






『んじゃ、捨てんよ。』






ビリ・・・




何かが破れた音。






写真、破ったんだ・・・


そっか・・・破れたんだ・・・。






ガサっ・・・




っと、ゴミ箱に捨てる音。


思わず、私はガバッと


起き上がった・・。






『うちのゴミ箱に捨てたぁ?いま!』


『あんだよ、わりぃの・・?』


『わ・・・・、悪くないけど・・。』


『んなら、いいべ♪』






隣に座ると


私の肩を抱き寄せる・・。






大丈夫・・・


大丈夫よ・・。






『明日、ごみ収集の日だし・・・』


『あると、なんかあんの・・・?』


『ない・・・よ。別に・・!』






ゆうすけの首に抱きついて


唇を塞いだ・・。


深く重なって


舌を絡ませて・・


下に伸びた、私の手。




ゆうすけの大きな手が


それを制した・・。






『ダメ?』


『わりぃ、明日早ぇんだ。』


『帰るの?』


『たまには帰んなきゃな・・・♪』






そういって、


私のオデコにキスをすると


立ち上がって、服を着てる・・。






『あ・・ねぇ・・?』


『ん~?』


『いつか、ゆうすけん家行きたいなぁ~♪』






今、一瞬


止まったよ・・。






『あぁ、いつかなぁ~♪』






そう言って、


振り返って、笑顔をくれると


手を振って


帰っていく・・。






『また、明日な~♪』


『ん。』






はぁ・・・。




ねぇ、、どうしていつも


バイバイすると


ため息が出るのかなぁ・・・。










続く