幽体離脱 Vol.4 |  占いカウンセラーの学校

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 Fortune School TIILA代表 聖智ティーラのブログ

久しぶりの幽体離脱体験談。




私は20代~30代前半まで、


イベントの企画制作会社に10年間勤めていました。



私の仕事はイベントプランナーといって、


様々なイベントの企画と進行プロデュースです。



当時私が勤めていた会社が担当していたイベントの一つに、


薪能がありました。



村おこしの一環としてはじめたイベントで、


栃木県日光市、茨城県下館市、神奈川県三浦市


の3つの地域で毎年行ってきました。



屋外に桧舞台を設置し、薪を燃やし、


薪能と狂言を開演する本格的なイベントでした。


出演者も、能楽界の異端児・故観世栄夫 さん、


狂言方和泉流能楽師で、人間国宝・野村万作 さんなど、


名だたる演者をお招きし、舞って頂いたこともあります。



現場での私の仕事はフロアーディレクターといって、

運営スタッフと出演者及び舞台スタッフとの調整役です。

といっても、弁当を楽屋に運んだり、備品のチェックをしたり、


出番になったら出演者をエスコートしたり、


雑用全般ですがべーっだ!


一度、スリッパのご用意をうっかり忘れてしまって、


観世栄夫さんに怒られたことがありましたねにひひ




薪能は2日間に渡り開演されます。

スタッフは、会場準備と片付けがあるので、

3泊~4泊、現地に宿泊しなくてはなりません。

毎年開演していたので、いつも宿泊する

旅館やホテルが決まっていましたが、


その中で、どうしても行きたくない現場があったんです。




それは下館でした・・・・





あるとき、私の部屋は二階の角部屋でした。


その部屋の前に立ったとき、なんか、


いや~な予感


がしたんですよね・・・。




で・・・、後輩のアシスタントディレクターにお願いして、


部屋を代わってもらったんです。


彼女はこころよく代わってくれました。




しかし、その夜・・・・


金縛りにあってしまったのです。



ギューギュー抑え付けられて苦しくて、


気がつくと私の身体は宙に浮いていました。



フアフアと天井まで昇ったと思うと、


いつのまにか隣の彼女の部屋の天井の上にいました。


私は上から彼女を見下ろしていました。



彼女は、ベッドのヘッドと真反対に頭を向け、


うつ伏せになって眠っていました。


テレビを見ていた途中で眠ってしまったのでしょうか?


全ての番組が終わって、ブラウン管には、


ザァーッと、白黒のシマシマ画面が映し出されています。


スタンド照明もお部屋の電気もつけっぱなし。



あらあら、疲れてそのまま眠ったのね



私はそう思って、フアフアと自分の身体に戻っていきました。




翌日。


彼女が、興奮した様子で話しかけてきました。


昨夜、部屋中がパキパキなって、


恐ろしくて眠れなかったそうです。




私は彼女に聞いてみました。



ベッドのヘッドと反対側に頭を向けて、


うつ伏せになって寝ていなかったかと。


部屋中の電気とテレビをつけっぱなしにして・・・。



実際、その通りでした・・・。



やはり私は本当に彼女の部屋に行ったようです。


いえ、行かされたのかもしれません・・・・叫び




舞台が終わって、主宰者の方と飲む機会があったので、


私たちが宿泊しているホテルのことを聞いてみました。



ホテルの建設中に、事故で二人亡くなったそうです。



私たちはその後もそのホテルに泊まり続けました。


当時、大人数が宿泊できるホテルが他になかったのです。


しかし、二度と怪奇現象はありませんでした。


あの二階の角部屋に泊まっていませんから。



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