東日本大震災から丸7年が経った。

年数での区切りが正しいのかどうかはわからない。

日数にして2558日が経ったところ、

そして時はこれからも前に動いていく。




3月の半ば。東北の夜は寒かったろう。

灯りもなく、暗く暗く心細かったろう。




所在のわからない家族のことどれほど心配だったことだろう。

水に濡れたこどもの服を着替えさせることもできず、そのお母さんも同じく震えていたのかもしれない。

避難所で思うように動かない足腰を冷えた床に横たえる高齢者も多かったろう。

寒さや冷たさは人々の苦しみやつらさをいっそう深いものにしただろうと思う。




明るい将来の夢もあったと思う。

4月からの新しい生活もあったと思う。

大切な人との約束もあったと思う。

楽しい明日の予定もあったと思う。

食卓を家族と囲む、テレビを見て笑う、好きなゲームやネットを思いきりする、友達といつ終わるかわからないラインをする、子どもの寝息を聞きながら添い寝する、夫婦水入らずで晩酌する、

–––いつもと同じ穏やかな1日の終わりがくるはずだった311日。




大きな地震があった。

大きな津波がきた。

そういう記録は事実。




そして、

東北に生きる人が、そして関東で長野で私のまだ知らないところで、たくさんの日本人がまた異国へと来ていた外国人が、突然に日常生活や未来を失くした。

それもまた事実。




そういう311日として、そして312日として私はずっと忘れないでいようと思っている。




そんな人達が今日も私と同じ時間を刻みながら、

にこにこと笑ったり、

あるいはまだうまく笑えなかったり、

それでもその人の人生を一日一日歩んでいる今日があるということを忘れないで、私も私の人生を大切に慈しみながら生きようと思う。



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SMAPが震災の後ずっと続けてきた支援金のお願い。

私もいっしょに続けていきます。

できることはたとえ少しずつでも、

想い続けることを大切にしたい。







(東日本大震災復興支援財団)

(日本赤十字社 熊本地震災害義援金)